伝える手段 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->KS> 晴れ


相変わらず、寒い時にお尻を出したくないショウは、

トイレだと言うとオムツでしてしまう。

今日は、何とかトイレでさせることに成功した。



以前に、

『 オシッコの合図をするようになってきた 』 と書いたが、

KSでも、大人が分かり易いように

オシッコを伝えれるようになってきているらしい。


とても良い兆候だ。でも、どうしたのだろう、急に?



そういえば最近は、オシッコに限らず、自己の要求を

積極的に伝えようとする姿勢が随所で見受けられる。


例えば、担任の先生が持つ、ウエストポーチは、

ショウが意思を伝達しようとする時に、

重要なアイテムとなっている。


散歩に行きたい時、廊下に顔を出し、

「 どうしたのはてなマーク 」 と、先生が近付くと

ウエストポーチに手を伸ばす。


中に入っているカードの中から、

行き先(音楽室や中庭,食堂,etc.)が写った

写真カードを見せると、音楽室を選択したそうだ。


次に、行く手段(歩行器,車椅子,バギー)の

カードを見せたところ、歩行器を選んだそうだ。



これは、とても素晴らし事だ。


なぜなら、

“ 行動 ” だけだと、要求が伝わらないことが多く、

何とか伝えようとする手段を求めているからだ。


更に、カードの延長線は、

言葉の発声へと繋がっていて、

顎を動かそうと努力しようとする。

実際に、その兆候は現れて来ている。

何か欲求が伝わらない時に、声を発生したり、

こちらが推測して、 「 ・・・したいのはてなマーク 」 と尋ねると、

「 あ~ぅ 」 といったような声を出す。



だから、最近はショウと居るのが、

以前よりも楽しい音譜