南関東川地塾02-2 ど安定でブッ飛び | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり 時々 晴れ


今日は、昨日よりコンディションが悪い。

天気図と 『 曇り時々晴れ 』 の予報だけを見ると

何か飛べそう?な気分になるが、危険な日なのだ。


何処が悪いかというと、上層の風が強いのだ。


現実に朝9時の時点で

ランディング(着陸)場の風、0~1m/s 方向無し

ハング・テイクオフ(離陸)場の風、2~3m/s 南 

三之塔(約1300m) 10.0m/s 西 !?


風速計は、昨日、調整をして取り付けを完了したばかり。

風速計の数字を見て、誰もがセンサーの故障、

もしくは、調整ミスを疑った。



しかし、その推測は誤りであることは、直ぐに判明する。

パラ・テイクオフ場に到着した一行を待ち受けていたのは、

怪しい風だった。


勢いよく前から入ったかと思えば、突然フォローが入る。

かと思えば、パタリと無風になる。


余程鈍感なパイロットで無い限り、

飛ぼう!とは言わないだろう。

当然、塾としても待つ事にした。



しばらくセミナーをしていると、風が安定しだした。

ここは、勿論、川地がダミーをする。


飛んでみて分ったのだが、

テイクオフレベル付近に強力な逆転層があるようだ。


一般的には、時間が経つにつれて逆転層が弱まり、

上空の強い風が下層に降りて来る。

(つまり、西風強風になるのがよくあるパターン)


しかし、今日は違った。

お昼を過ぎても、3時になっても、

下層は穏やかなままだった。

(その代わり、ど安定でブッ飛び)



今日は、特殊。

いつも、こうだと思わないことだ。

この記憶が皆に残らない事を願うばかりだ。