<お仕事> 時々
昨日に引き続き、雲は多いが、
今日も沢山飛べるだろう。
朝霧の様子は、もう夏の空気、そして、空だ。
もう間もなく、梅雨が来るだろう。
塾生は、ミルミル進歩している。
昨日は、とても一緒に飛んでいられない飛びだったが、
今日はとても安定している。
決して風が安定したわけではない。むしろ、その逆だ。
昨日は、西富士に行くだけで、やっとだったのに、
今日は、鉄塔を越えて、天子に向かっている。
天子岳は、初めての人ばかりなので、心配だ。
残った塾生はあと僅か。
この人たちを連れて、皆で天子に行こう!
急いで準備をしてテイクオフした。
出て直ぐに強いリフト。いつもの様に旋回に入った。
最初の一周目、直ぐに異変に気付く。
人から借りた不慣れな初めての機体、更に、
バリオを持っていない塾生に貸し出したので、感覚のみ。
そして、強めの風。そして、急ごうという焦り。
様々な要素が、一気に重なった。
結果は、山沈。
幸いにも、機体も体も無傷だった。
様々な言い訳を書いても仕方が無い。
ただ、自分の中にフライトと機体に対する姿勢に、
“ 甘さ ” があったことを認めざるを得ない。
日頃から、安全フライトを指導している立場の人間として、
面目次第も無い、恥ずべき事である。
つい先日も、
『 人は人の甘えを見逃し、許してくれても、
自然は人間の甘えを見逃してくれない。 』
と、ある塾生に教えたばかりである。
また、
アクシデントに会いそうなパイロットがなんとなく分ると、
塾生に忠告したばかりだったが、実は、
自分がアクシデントに合いそうな感じもしていた。
しかし、
それは、ネガティブな発想だと、払いのけ様としていたが、
深層心理からのメッセージを素直に、
冷静に受け止めるべきだった。
とにも、かくにも、怪我が無かった事は、
不幸中の幸いである。
起こしてしまったことは、仕方が無い。
これからどう取組むか?である。
同じ過ちを繰り返してはいけない。
だからと言って、立ち止まってはいけない。
人は、歩むから、そして失敗から進歩するのだから。