<お仕事>
天気は最高。
心配した黄砂は、昨日の夕方には海上に移動した。
気温減率もまずまずの値を示している。
しかし、こんな日に100km飛ぶ事を妄想している
パイロットが居るとしたら、スクール生ぐらいだろう。
今日の関東北部には、北西の風が吹く。
また、足尾付近では、西側は南西風が吹き、
東側は、回り込んだ南東風が軽く吹くはずである。
つまり、XC方向は常陸太田の方向。
どんなに頑張っても50km前後。
こんな日には、
距離が伸びないとモチベーションを下げるのではなく、
トレーニングと割り切ってフライトすべきである。
本番同様に風を読み、リズムを計り、
ベストチョイスを導き出さなければならない。
山の西側でも東側でも、グライダーが上がり始めた。
いよいよフライト開始! XCキャンプ実践のスタートだ。
塾生もどんどん上げていく、
そして、 「 XCに出ます! 」 とコールが入る。
私のフライトプランは、茂木、経由、常陸太田行き
が、しかし、皆飛んでいく方向が、真東!?
奇しくも、真っ先に上げて走り出したメンバーは、
昨日の川地の講義や夜部に参加していない塾生ばかり。
(夜部で、全員が話を聞いていたわけではないが・・・)
そして、それに吊られるように、
話を聞いていた塾生までもが付いていく展開。
東方向は、直ぐに常磐道に到達してしまうし、
サーマルは見込めず、ぶっ飛ぶだけなのに・・・
あ~あ、 『 ハーメルンの笛 』 状態だ。
川地は、最後尾でスタートした。
本当は、北方向へ行きたかったのだが、
塾生が皆、東方向へ飛んでいるのなら仕方ない。
塾生をほったらかしにして、
距離伸ばしで飛んでも仕方ない。 (ーー;)
それでも、少しは活路があるように、
北東方向へ飛んだが、結果は同じだった。
私より遅れること30分、
リフライトで飛んだ塾生が、北に向けて移動を開始した。
XC名人のNさんが北を目指したからだろう。
流石、分っていらっしゃる。
回収された塾生と共に北を目指したBさんを追った。
結果としては、無理せず30km付近で降りた。
北西風にぶつかったのだ。
Nさんは、そこから進路を北東に変え、
約40km飛んだらしい。
前日私が夜部で示したプラン通りだった。
塾生に欠けている物、それは、
結果(距離)を気にし過ぎて、自然を読めていない事。
技術は持ち合わせているのに・・・、残念だ。
それに気付けば自ずと結果は付いてくるものだ。
来週は、XCの大会がある。塾生の健闘を祈りたい。
塾生ガンバレ!