氷山の一角 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<病院16日目> 晴れ

スカッと晴れて気温がドンドン上がり、

残暑な一日だった。

両親は帰郷したので、今日からまた病院に缶詰だ。


良い天気なので、朝一番に洗濯をして干した。

外の空気を吸わせてストレス解消させようと、

病院の近くの公園に出かけた。



病院の窓からは、何処にでもある

小ぶりで遊具も無い公園のように見えたが、

実は、大きな運動公園(氷山)の一角だった。


地理的に “ 町田の丘 ” と言われるだけあって、

公園のベンチは見晴らしが良く、

眼下に運動公園が一望できるし、

遠方には都心も見える。


折角なので、ショウを連れて、運動公園を散歩した。

気温は28℃ぐらいまで上がったようだが、

木陰が多かったので、それ程暑く感じなかった。


ただ、とても大きな公園なので、

一通り見て回るのに、一時間弱掛かった。


で、元居た公園の前に差し掛かると、大喜び。

知っている場所だからだ。そして、

その先にまだ見えぬ病院があることが分かるので、

パパ、急いで!と急かした。


病院も最初の公園も丘の上にあるので、

帰るのに、パパは大汗をかいてしまった。

(ショウは、パパがヒーフー言うのが楽しかったようだ)

(病院では、頻繁に風呂に入れないのに・・・。)



外出した甲斐もあって、

病院へ帰ってもショウは上機嫌。

夜はグッスリ、パパも疲れて早々に寝た。