<病院11日目> 時々
今日まで、天気が良い。
昼から天気は下り坂で、明日は・・・。
なかなか週末が晴れにならないものだ。
てんとう虫学級は、週に3回もある。
しかもマンツーマン。
担当の先生が、連絡帳のまるまる1ページに、
ショウの様子を詳細に書いてくださる。
授業は、学校よりは療育に近い内容のようだ。
始まりの会、点呼、歌遊びまでは学校と同じだが、
玩具や楽器の 『 写真カード 』 でやりたい事を
選ぶという課題は、最近、療育で始めた内容だ。
やりたい事をサーっと選んだので、
カードが偶然でない事を確かめるために、
位置を変えて3回も問いかけたそうだ。
言葉が全く話せず、時折、ボーっとするショウが
これ程までにハッキリと意思表示をするとは、
父親である私ですら驚きなのだから無理も無い。
実は、ショウのこの能力は、最近著しく伸びていて、
実にタイムリーな訓練なのだ。
楽器の時間では、ギロに挑戦したそうだ。
保育園時代の療育で何度もやらしてみたが、
今一の反応だった。
今回は、やってみようという意欲を見せたそうなので、
少し進歩したかな?
最も驚いたのは、 『 ビッグマック 』 という
装置を使って対話をしたらしいという事だ。
この装置は、予め声を録音できて、
ボタンを押すと再生するという単純なものだ。
この装置に 「 こんにちは! 」 と録音して、ショウに
スイッチを押すと、再生される事を確認させる。
次に、動物の人形が訪ねて来て、ドアをトントンして、
「 こんにちは! 」 と言うと、ショウはすかさず
スイッチを押したというのだ。
そう、話せないショウは、装置を使って、
「 こんにちは! 」 と返事をしたのだ?
では、もし、 「 こんにちは! 」 だけでなく、
「 おはよう! 」 , 「はい」,「いいえ」,
「 お腹すいた! 」 など、沢山を作れば
意思を伝えることが可能になるのかもしれない。