<病院8日目>
病院に居ると時間の経過がとても早く感じる。
というか、時間が足りない様に感じる。
病院の朝は早い、というよりは、ショウが早い。
朝6時頃からモゾモゾしだして、
7時前には起きている。
その後、トイレ、三度の食事、マッサージ、
散歩、手のリハビリ(自主的)、一日2本のビデオ。
ただ、どれも私が付き添っている必要がある。
そう、ショウは他の入院患者(子供)と違い、
常に側に居てやる必要があるのだ。
5分でも離れようものなら、
泣いたり、喚いたり、怒ったり、大変なことになる。
大きな病院なら、保育師やサポートが居たりするが、
ここでは、看護婦ですら足りていない状況なので、
無理というものだ。
幸いにも、エレベーターが大好きなショウは、
昇降しているだけで機嫌が良くなる。
病院のエレベーターだから車椅子の高さに
ボタンが付いていて、翔でも簡単に手が届く。
更に、
エレベーターを降りて、目の前がホールになっており、
そこで、ビデオを見ることが出来る。
無論、大画面でしまじろうを見放題だ!
ショウに散歩に行くか?と聞くと喜ぶのは当然だ!
因みに、
ボタンを押すという事は、何でもない操作のようだが、
翔にとっては、立派な手のリハビリになる。
そんな事をしていると、あっという間に夜になり、
ショウを寝せる時間になった。