<お仕事(病院6日目)>
予想通り、コンディションは良くなった。
雲底高度は、1500mぐらいありそうだ。
関東から参加した塾生は、
ホームエリア以外に飛びに行く機会が少ない方々。
経験を積みたいという事だったので、
朝練(早朝に飛ぶ事)を勧めた。
慣れないランディング(着陸)場に降ろす経験は、
将来的に遠征した時やXC挑戦の時に必ず役に立つ。
さて、コンディションが整ってきたにも関わらず、
塾生はなかなか飛ばない。早く飛ぶように発破を掛けた。
待ち過ぎだからだ。
これぐらいのコンディションで粘れるようにしなければ、
いざという時にどうやって粘るというのか?
川地も飛んでアドバイスを始めた。
雲底まで上げ切る事は可能だが、
私が楽しんでも仕方ない。途中で離脱して、
低高度でもがいている塾生を救おうとした。
アドバイスをしても、言う事を聞いてくれないので、
上がるれるものが、上がれない。
そうこうしている内に、私もハマって降りてしまった。
低高度では、ワンミスで降りてしまう。
それは、私でも例外ではない。
だから、できるだけ早く高度を稼ぐ必要がある。
高度が高くなればなる程、降りる可能性が減るからだ。
逆に、ワンチャンスを大事にしなければならない。
チャンスは、そんなに数多く転がってはいないのだ。
2本目は、
『テイクオフのタイミング』というものを塾生に見せた。
皆さんは、ベストのタイミングと言われる間隔は
どれ位だと考えていますか?
5分間? 3分間? 1分間?
私の場合、10秒間です。
それを外すと折角、 “ 最速 ” で雲底まで行ける
『チャンス』を逃すことになります。
それを実践で見せて差し上げた。
一本目のフライトの時、何度も訪れていたチャンスを
みすみす逃していたからだ。
今日も、密度の濃い塾を開催することが出来た。
経験を、明日の、これからのフライトに生かしてほしい。