九州南川地塾2-2 テイクオフのタイミング | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事(病院6日目)> 晴れ
予想通り、コンディションは良くなった。
雲底高度は、1500mぐらいありそうだ。


関東から参加した塾生は、
ホームエリア以外に飛びに行く機会が少ない方々。
経験を積みたいという事だったので、
朝練(早朝に飛ぶ事)を勧めた。


慣れないランディング(着陸)場に降ろす経験は、
将来的に遠征した時やXC挑戦の時に必ず役に立つ。



さて、コンディションが整ってきたにも関わらず、
塾生はなかなか飛ばない。早く飛ぶように発破を掛けた。
待ち過ぎだからだ。


これぐらいのコンディションで粘れるようにしなければ、
いざという時にどうやって粘るというのか?



川地も飛んでアドバイスを始めた。
雲底まで上げ切る事は可能だが、

私が楽しんでも仕方ない。途中で離脱して、

低高度でもがいている塾生を救おうとした。


アドバイスをしても、言う事を聞いてくれないので、
上がるれるものが、上がれない。


そうこうしている内に、私もハマって降りてしまった。
低高度では、ワンミスで降りてしまう。
それは、私でも例外ではない。


だから、できるだけ早く高度を稼ぐ必要がある。
高度が高くなればなる程、降りる可能性が減るからだ。
逆に、ワンチャンスを大事にしなければならない。
チャンスは、そんなに数多く転がってはいないのだ。



2本目は、
『テイクオフのタイミング』というものを塾生に見せた。


皆さんは、ベストのタイミングと言われる間隔は

どれ位だと考えていますか?
5分間? 3分間? 1分間?


私の場合、10秒間です。
それを外すと折角、 “ 最速 ” で雲底まで行ける
『チャンス』を逃すことになります。


それを実践で見せて差し上げた。
一本目のフライトの時、何度も訪れていたチャンスを

みすみす逃していたからだ。



今日も、密度の濃い塾を開催することが出来た。
経験を、明日の、これからのフライトに生かしてほしい。