順番を主張する場所ではなく、弱者を労わる場所 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<買物> 晴れ

最初に、断っておきますが、長文です。 (ーー;ゞ

ネガティブな内容ので、見えにくくしてあります。

読む場合は、ドラッグしてお読みください。



「駐車場で普通の駐車スペースに

 身障者マークを貼った車が停まっていたとして、

 その横が開いていたら?まして、店が混んでいたら?

 あなたならどうしますか?」



殆どの方が、その空いている場所に停めるでしょう。

しかし、その瞬間、車椅子を使われている方は、

場合によっては、あなたが駐車場を出るまで、

帰宅できなくなってしまうのです。


車椅子を使用されている方が車に乗り込む時は、

殆どの場合、横にせよ、後ろにせよ、

ドアを全開にする必要があります。

(だから、身障者スペースは広く作ってあるのです。)


つまり、普通の駐車場では、

隣の車までの間隔が充分に確保できないので、

車に乗り込めなくなってしまう危険性があるのです。



勿論、あなたは、車の所有者が車椅子を

使っていることなど、知る術は無いし、

悪気があってそのようなことをした訳ではないので、

貴方に非は無いと言えます。



しかし、

弱者を思いやるゆとりが無い方や

自分の権利を主張される方によって、

身障者スペースを占拠されてしまったら・・・、


帰れなくなる事を覚悟して、普通の場所に停めるか、

身障者スペースが空くのを待ち続けるしかないのです。



だから、(既にご存知の通り)

ショウは身体障がい者ですが、

それでも、駐車場の身障者スペースの前で、

車椅子を使用される方と鉢合わせしたら、

私はその場所を譲ることにしています。


身障者スペースは、殆どが店舗の入口近くにあるので、

体の不自由な方にとって、利便性が良いので、

負担が軽減されると考える方が多いようです。


確かにそれもあります、が、しかし、

車椅子を使われる方にとっては、

『 身障者スペース 』 ではなくてはならない

理由があることを、あまり知られていないのです。



さて、前置きがながくなりました。



今日何があったかというと

ディスカウントショップの駐車場に入った時、

いつものように身障者スペースに停めようと

そろそろ走っていると、前を走行中の車が

そのスペースへ停め始めたのだ。



『 身障者ステッカー 』 も

『 歩行困難者使用者証 』 も

貼っていない?


乗っているのは、若い女性とその母親らしき人。

どうみても、見た目に健常者である。


私の車のステッカーが見えるように前方に停まり、

ここには停めないように合図をした。

こちらを見た二人は、何やら会話をしている。



私はふと思った。

私の早合点で、健康そうに見えるが、もしかしたら、

下半身が不自由な方なのかもしれない。



窓を開けて、

「車椅子を使われますか?」と問いかけた。

それを聞いて、二人は、また話し合っている。


しばらくして、やっと

「 赤ん坊を降ろすので・・・ 」 と回答が返ってきた。



どうやら、

私達には正当性があり、先に来たのだから

停める権利は私達にあると言いたい様だ。

(勿論、私達の身障者ステッカーは目に入っている)


しかし、赤ん坊連れの他の家族が、

普通の場所で降ろして店内に入っていく中で、

本当にこの場所を必要とする人が目の前に居て、

なお、この場所を明け渡すことを拒んでいる。


この家族には何か特別な事情があるのだろうか?

私は、何か大きな勘違いをしているのかも?

と思い、自分の判断を疑ってみた。


そして、もう一言突っ込んでみた。

「 (身障者を差し置いて)←ここは言いませんでした

この場所で赤ん坊を降ろす必要性があるのですか? 」


「 赤ん坊が寝ているので・・・、

(私達が先に着たのに、何故どかなきゃいけないの?)

(仕方ないなといった表情)降ろしたらここを退きます。」


ヤング・ママ独りだけなら、分からないでもないが、、

その母親が側に居てこれでは・・・。 (ーー;)


私達は、もう、これ以上言っても、

こういう人達には、分からないだろうと思い、

他の場所に停めた。



勘違いされては困るのだが、

私達は、ステッカーを見せ付けて、

水戸黄門の様に「ひかえおろう!」と

言いたい訳ではない。


ショウは、まだ子供用車椅子なので、

ドアを全開にしなくても、ワイフと協力し合えば、

乗せ降しが出来る。

(ただし、現在、ワイフは手術後間もないので、

 重い物は持てず、結果的に全開にする必要がある)


で、もし我々のおかれた立場に、大人用の

車椅子を使われている様な方がなったらと思うと、

あの親子の対応に無性に腹が立ったのだ。


あの人達に、自分達の権利の主張ではなく、

ほんの欠片でも、弱者を労わる気持ちがあった

ならば、皆が幸せな気分になれたのにと、

残念に思った一コマだった。


というわけで、気分を悪くして、帰宅しました。




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