<お仕事> のち
時々
天気図を見ると、かなり強力な冬型気圧配置。
しかし、川地は、本州の中央付近にある
“ 等圧線のくぼみ ” に注目していた。
そこに、弱い高気圧帯が存在する事を意味している。
つまり、そこだけ北西風が弱まるのだ。
と言っても、0m/sになるわけではない。
非常に危ういコンディションの中で、
フライトが可能になると言う事だ。
実際にフライトが出来た。
こういう時は、エリアには北東風が入る。
午後に、寒気の本体が来ると思われるので、
その前にフライトしてしまう事にした。
塾生には出来るだけ早くテイクオフするように指示を出し、
空に怪しい兆候が現れたら、避難勧告を出すと伝えた。
コンディションはバンバンになった。
最高到達高度は2400m以上で、
大倉ダムや世界地図に行く事ができた。
(これは、普通のコース 『 スキルアップ・コース 』 です。)
塾生に安全のために義務付けた、
「 定期的に居場所を伝える 」 事も随分できるようになった。
これは、大きな進歩だ。精神的な余裕ができたという事だ。
各パイロットの安否を確認するという意味だけに留まらず、
精神的な余裕の大きさを表している。
余裕の無い方は、5~6回ぐらい呼びかけて、
やっと1回返事をする事などざらである。
まして、自発的に報告するように言っても、
梨のつぶての方が、非常に多い。
そういう意味で、話す事ができるというのは、
大きな進歩である。
気付いた事といえば、
パイロットの 『 空間認知能力 』 が弱いと言う事だ。
目の前でセンターリングをして、
サーマルの場所を教えているのに、
見当違いの方向に行ってしまう。
勿論、トレーニング次第で強くする事ができる。
今後の塾生の頑張りに期待したい。
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