翔の進歩68 言葉の記憶能力 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<自宅療養> くもり

朝から晩まで曇りという寒々しい日だった。

ショウはとても元気で、とてもインフルエンザとは思えない。

というか、もう治っていると言っていいだろう。


部屋中を這いずり回り、

玩具を放り投げ、

雄叫びをあげる。  (`(エ)´)ノ_彡



祖父母が居なかったら、どうなっていた事か?

ショウが次々と玩具を変えて、遊ぼうというのに、

ずっと付き合ってくれていた。


順次、玩具を変えていくと言っても、何サイクルもすると、

父親の私でさえ、同じ玩具に飽きてくるというのに、

祖父母は、いつまでも楽しそうに遊んであげてくれている。


私の仕事の邪魔にならないように、

ショウを買い物に連れ出してくれた。


1時間後に鳴ったインターホン。

向こう側から聞こえたショウの笑い声から、

買い物が良いストレス解消になったことが、直ぐに分かった。



前回の言語訓練と同じ事を家でもしてみた。

テーブルの上に、コップ,眼鏡(パパのサングラス),

歯ブラシ,鈴,アンパンマン人形を並べ、

そして、一つ一つ、名前を言って、

「 取ってください! 」 と言ってみることにした。


しかし、今日のショウは全くやる気が無かった。

最初は、 「 コップを取ってください 」 と言っても、

歯ブラシを投げつけた。 にひひ/--=≡ハブラシ

その表情や仕草から、明らかにワザとである。


そして、祖父母にママまで加わって、しつこく言っていると、

仕方ないなと言った顔をして、コップを取り上げた。


全員で誉めて上げると、機嫌を良くしたのか?

その後は、間違えることなく、

パパが言った順番に物を取って手渡した。


何と “ 鈴 ” は、日頃から殆ど使った事が無く、

「 これは鈴(すず)と言うのだよ! 」 と、

その場で覚えさせたものなのだ。


それをその場で覚えて、言われたら、

とって手渡すとは、驚愕の出来事だった。

「 ショウ!もう覚えたのか!? 」  ( ̄□ ̄;)



そして、ふと思った。

今はやる気が無いから、時間が掛かったが、

もし、やる気の有る時なら、次々と言葉を覚え、

アクションを起こすのではないだろうか?


確かに以前は、やり方を教えても、話しかけても、

無反応、無表情、 『 暖簾(のれん)に腕押し 』 で

とても辛かったが、今では、話しかけたら直ぐに反応があり、

内容も分かっている感じなので、張り合いがある。


いや、今の言葉の理解度からすると、

言葉を話せないのが不思議なくらいだ。

もしかしたら、我々の努力と根気が足りないのだろうか?




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