<自宅療養>
朝から晩まで曇りという寒々しい日だった。
ショウはとても元気で、とてもインフルエンザとは思えない。
というか、もう治っていると言っていいだろう。
部屋中を這いずり回り、
玩具を放り投げ、
雄叫びをあげる。 (`(エ)´)ノ_彡
祖父母が居なかったら、どうなっていた事か?
ショウが次々と玩具を変えて、遊ぼうというのに、
ずっと付き合ってくれていた。
順次、玩具を変えていくと言っても、何サイクルもすると、
父親の私でさえ、同じ玩具に飽きてくるというのに、
祖父母は、いつまでも楽しそうに遊んであげてくれている。
私の仕事の邪魔にならないように、
ショウを買い物に連れ出してくれた。
1時間後に鳴ったインターホン。
向こう側から聞こえたショウの笑い声から、
買い物が良いストレス解消になったことが、直ぐに分かった。
前回の言語訓練と同じ事を家でもしてみた。
テーブルの上に、コップ,眼鏡(パパのサングラス),
歯ブラシ,鈴,アンパンマン人形を並べ、
そして、一つ一つ、名前を言って、
「 取ってください! 」 と言ってみることにした。
しかし、今日のショウは全くやる気が無かった。
最初は、 「 コップを取ってください 」 と言っても、
歯ブラシを投げつけた。 /--=≡
その表情や仕草から、明らかにワザとである。
そして、祖父母にママまで加わって、しつこく言っていると、
仕方ないなと言った顔をして、コップを取り上げた。
全員で誉めて上げると、機嫌を良くしたのか?
その後は、間違えることなく、
パパが言った順番に物を取って手渡した。
何と “ 鈴 ” は、日頃から殆ど使った事が無く、
「 これは鈴(すず)と言うのだよ! 」 と、
その場で覚えさせたものなのだ。
それをその場で覚えて、言われたら、
とって手渡すとは、驚愕の出来事だった。
「 ショウ!もう覚えたのか!? 」 ( ̄□ ̄;)
そして、ふと思った。
今はやる気が無いから、時間が掛かったが、
もし、やる気の有る時なら、次々と言葉を覚え、
アクションを起こすのではないだろうか?
確かに以前は、やり方を教えても、話しかけても、
無反応、無表情、 『 暖簾(のれん)に腕押し 』 で
とても辛かったが、今では、話しかけたら直ぐに反応があり、
内容も分かっている感じなので、張り合いがある。
いや、今の言葉の理解度からすると、
言葉を話せないのが不思議なくらいだ。
もしかしたら、我々の努力と根気が足りないのだろうか?
読んだ方は下のボタンをクリックしてくださいネ!!