精密検査 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<大学病院> 晴れ

鍼師である友人が、早朝から治療に駆けつけてくれた。

冷え込みが無かったとはいえ、バイクは寒かっただろう。


今日は、半年ぶりの精密検査が有るので、

翔は、もう起こしてあった。


で、何故か友人にショウが大興奮!?

友人が話しかける度に、笑う、叫ぶ、暴れる?

今まで何度か家に来てもらったが、こんな事は初めてだ。


治療が始まる前に、朝食を済ませたので、

ショウには、ビデオを見せて待っていてもらうつもりだた。


が、パパが治療中で動けない事を良い事に、

体を揺らして(暴れて)、椅子を動かし、

テーブルに近づいて、上に乗っている物(リモコンなど)を

千切っては投げ!千切っては投げ!

(誰が、後片付けをするんだ!?)


ショウが何をしているの?分かってはいたが、

その時、私の背中には十数本の鍼が刺さっていた。

とにかく、治療は終わり、痛みは取れて

普通に動けるようになった。


勿論、安心は禁物。痛みは引いたが、

炎症はまだ残っているからだ。

何となく違和感が残っている事からも容易に察しが付く。

さあ、これで、長い一日がスタートできる。



用事を済ませ大学病院へ行き、検査が始まった。

採尿,採血,脳波の測定。

一番時間が掛かったのは、実は採尿だった。


トイレで介助をしながら、コップにオシッコをいれるなど、

出来るわけがない。そこで、採尿パックを貼るのだが、

これが2回とも漏れて、必要な量を採取できなかったのだ。

(看護婦さんの貼り方が悪い?)


3度目は、オシッコが出そうな時間にトイレに行き、

パッドを付けたまま、オシッコを促したのだ。

そうしたら上手くいって、充分な量を見事にゲットできた。



良い子だった、ご褒美に、洗車している間、

『 しまじろうを見せてあげた。 』


超元気な翔は、帰宅しても、殆ど昼寝をせず、

結局、夜寝るまで、ハイテンションのままだった。