池田山PARAフェスタ 北風強風で | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事 1日目> くもり

ショウの発熱騒ぎで、すっかり出発が遅れた川地が、

実家に到着したのは、真夜中の2時過ぎだった。

両親と久しぶりの再開では会ったが、会話も少なく、

交わされた話もショウに関する事が殆どだった。


家を出る前に短時間の仮眠を取ったことで、

休憩無しに、一気に実家に辿り着いたが、流石に疲れた。

同時に、体調も何だかよろしくない。


みょうにに寒い!! いや頗る寒い!!


やばい、ショウの風邪をもらったか?

体温を測ると 「 35.0℃!! 体温計が壊れたのか? 」

もう一度測る。やはり、35.0℃だった。


何故だか、低体温状態?

こうなると体がともてダルイ。貧血に似たような感覚だ。

布団を一杯被って寝たが、寒くてよく寝れなかった。



出発が少し遅れた。寝不足の状態で、エリアに急行。

前線通過に伴い、天候は曇り、しかも北風が強い。

今日は、ほぼ間違いなく中止だろう。


開会式が有るので、お約束通り、離陸場には集合したが、

早々と競技中止が発表された。


着陸場には、強めではあるが北風が安定して入っていたので、

選手の多くはグランドハンドリング(地上トレーニング)で、

良い汗をかいていた。


川地はハーネスのアクセルが一年以上経ったので、

劣化が進んでいたので、その交換に時間を割いた。

たかが紐を交換するだけで大げさなと思うかもしれないが、

車で言うならエンジンのチューニングに値する。

これがシックリくると、飛びが良くなるのだ。

当然、レースの成績にも大きく影響する。



午後は、盛大なパーティーが開催された。

ここのパーティーはいつも手作りの心のこもった料理が並ぶ。

何より、作りたて、揚げたてだから美味しい。

ついつい食べ過ぎてしまった。