<お仕事 1日目>
ショウの発熱騒ぎで、すっかり出発が遅れた川地が、
実家に到着したのは、真夜中の2時過ぎだった。
両親と久しぶりの再開では会ったが、会話も少なく、
交わされた話もショウに関する事が殆どだった。
家を出る前に短時間の仮眠を取ったことで、
休憩無しに、一気に実家に辿り着いたが、流石に疲れた。
同時に、体調も何だかよろしくない。
みょうにに寒い!! いや頗る寒い!!
やばい、ショウの風邪をもらったか?
体温を測ると 「 35.0℃!! 体温計が壊れたのか? 」
もう一度測る。やはり、35.0℃だった。
何故だか、低体温状態?
こうなると体がともてダルイ。貧血に似たような感覚だ。
布団を一杯被って寝たが、寒くてよく寝れなかった。
出発が少し遅れた。寝不足の状態で、エリアに急行。
前線通過に伴い、天候は曇り、しかも北風が強い。
今日は、ほぼ間違いなく中止だろう。
開会式が有るので、お約束通り、離陸場には集合したが、
早々と競技中止が発表された。
着陸場には、強めではあるが北風が安定して入っていたので、
選手の多くはグランドハンドリング(地上トレーニング)で、
良い汗をかいていた。
川地はハーネスのアクセルが一年以上経ったので、
劣化が進んでいたので、その交換に時間を割いた。
たかが紐を交換するだけで大げさなと思うかもしれないが、
車で言うならエンジンのチューニングに値する。
これがシックリくると、飛びが良くなるのだ。
当然、レースの成績にも大きく影響する。
午後は、盛大なパーティーが開催された。
ここのパーティーはいつも手作りの心のこもった料理が並ぶ。
何より、作りたて、揚げたてだから美味しい。
ついつい食べ過ぎてしまった。