翔の進歩59 指先を使う | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園->摂食指導->保育園> くもり 時々 晴れ のち 雷雨

今日も慌しい一日となった。

保育園に送り届けた後、帰宅して仕事をしたが、

1時間も経つか経たないかで、摂食指導にお出かけだ。


お弁当を温めたり、食器の準備をしていたら、

遅くなってしまった。


最近のショウは、お口をしっかり動かして食べる。

咀嚼というには、まだまだだが、

以前の様に飲み込んでいた事を思えば、

格段に進歩している。



更に最近は、自分の手で掴んで、

口元に食べ物を運んで食べようとする。

スプーンではない、直に、素手である。


以前からショウは自分の手が思うように動かないことを分かっている。

だから、持つ気力が起きなかったのだ。

しかし、ここにきて変化が起きている。


ショウは、よく玩具を床に投げ落とす。

ふざけたり、怒ったり、気を引こうとしたり。

これ以上床が傷だらけになったら堪らないので、

玩具に紐をつけて、ショウの座位椅子に縛り付けることにした。


そうすることで、床には落ちず、テーブルからぶら下がる形で止まる。

これが、思わぬ副産物を生んだ。

投げ捨てて、遊ぶ物が無くなってつまらなくなったショウは、

しょうがないなと、紐を引っ張って引っ張りあげるようになったのだ。



これまで使わなかった腕の筋肉を使い、

これまでとは違う関節の動きを覚えたのだ。


更に、紐を握ったり、放したり、することで、

これまで、グーかパーしかなかったのに、

チョキができるようになってきたのだ。


もっと凄いのは、手の握力、そして、

指先の力を加減できるようになってきたことだ。


大好きなママの手作りの蒸しパンを、

一口位の大きさにして、パパの手の平の上に乗せると、

握りつぶすしかできなかったのに、

指先で摘むという事ができるようになってきたのだ。


あとは口元に運ぶだけ、

実はこれはかなり複雑な動きになる。

なぜなら、パンを摘んだ手の力を保ったまま、

各部の関節を回転、ひねりながら、引き寄せるからだ。


当初は、無理だと思っていたこの複雑な動きを、

翔は、最近になって克服しつつある。



翔の驚くべき進歩である。

「 玩具で遊びたい!! 」

「 パンを食べたい!! 」

という気持ちが、翔をここまで進歩させたのだろうか?


われわれ大人も見習わなければ・・・。 (^^ゞ




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