玩具と紐 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> くもり のち 晴れ

最近のショウは、寝坊することが多い。

寝る時間が遅い事も一因だが、暑さも一因だ。

今日も7時を当の昔に過ぎているのに、起きる兆しがない。

仕方なく起こすと、ブ~ブ~怒った。


他の子の朝はどうなんだろう?

ショウのグズリは可愛いものなんだろうか?


今日は、朝からオシッコを大量にした。

一回の量も多く、間隔も短い。

体調は良いようだ。



最近、ショウの玩具は紐が付いている。




なぜなら、玩具を直ぐに投げ捨てるからだ。

落とすこと自体、そして、それを見てパパが怒る様子が

楽しいようだ。


それはそれで、結構なのだが、

ドンドン投げ捨てるので壊れてしまうのだ。

だから、紐を付けた。



現在はこれが、思いもよらぬトレーニングになっている。

今までは投げ捨てた玩具は、パパやママに拾ってと喚いていたが、

今では、しょうがないな自分で回収するか!

と紐を引っ張って、拾い上げている。


この紐を引っ張る動作は、

テーブルの高さまで引き上げると、

当然玩具がテーブルの角で止まってしまう。


片手で紐を握り締めたまま、

もう片方の手で玩具を拾い上げるというのは、

手首や手の平、指先までを上手く使いこなす必要があり、

とても高度なテクニックなのだ。




玩具で遊びたいという一心で、必死に玩具を拾い上げているのだ。

これだけ強固な願望がなければ、トレーニングは続かず、

手の進歩も促せなかっただろう。


玩具を落とさないように紐を付けた事から

思いもよらない副産物がうまれた。

ショウがんばれ!