<療育施設>
翔は、寝坊した。
いつもより、随分遅くに目を覚ました。
といっても、保育園よりは始まりの時間が遅いので、
充分に時間には間に合った。
今日は室内でトランポリンの予定だったが、
梅雨の合間の晴天なので、
急遽、公園にお出かけすることになったと連絡が入った。
(実は、家の近所の公園です)
公園で遊んだ後、当然、家の前を通過する。
僕の家はここだよ!
家に帰れる?
えっ、次は僕の家で遊ぶの?
何を思ったかは分からないが、翔がはしゃぎだしたそうだ。
先生方は、翔が急に暴れだしたと思い驚いたそうだが、
直ぐにその理由を飲み込めたそうだ。
今日は、療育施設で昼食を取るんだよと、
予定を話し、バスがマンションの前を通り過ぎると、
ガックリ肩を落としたそうだ。 n(´Д`)n=з
翔が寝た夜中に、翔の 『 座位保持椅子 』 の改造をした。
伸び続ける翔の身長に、椅子の調整が足りなくなり、
座りにくくなってきたからだ。
以前からそのことに気付いていたので、
改造するアイディアを練っていたのだ。
できるだけ、シンプルな改造で最大限の効果があるように!
翔に関係する道具は、木製の物が多く、
改造の仕方によっては、まだまだ使えるものが多い。
そのために、事前にドリルも購入した。
意外にすんなりと、上手くいったので良かった。
これで、あと3年はもつはず?
障害者が必要とする道具に関しては、
行政から補助金が出るので、何も自分で改造しなくても
業者に依頼したり、新しい物を買ったりすれば良いのでは?
とう意見の方も居るが、
川地はそんな無駄な事に予算を浪費して欲しくないと考える。
実際に、椅子に4箇所穴を開けただけで、
充分要求に足る状態になった。
これをもし、業者に頼んだら、幾らになるだろう?
まして、新品の椅子を注文したら、数十万円する。
自分の懐が痛むわけではないが、私が自己改修するだけで、
本当に必要とする人が、その予算を使う事ができる様になるのなら、
良いのではないだろうか?
実は、これ以外にも、バギー、保育園の椅子、etc.
まだまだ、改造しなければならないものが、たくさんある。
翔がまだ小さい頃に作った様々な物が、
一斉に限界に達し始めたのだ。
翔は、大きくなった。
もうそういう時期に差し掛かったのだ。
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