『 ショウ様 』 ブーム来たる | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> 晴れ

いつものように、保育園へ出かけた。

翔も花粉症ぽいことを除いては、全て普段通りだった。

保育園に到着するまでは・・・。


保育園に到着すると、

誰かが 「 ショウ様が着たわよ! 」 叫び、俄かに騒がしくなった。

(あれ? Sちゃんだけだったのでは、それは?)


更に、部屋に入ると大変な騒ぎとなった。

まるで、 “ ヨン様 ” が空港に到着したかのごときあり様だ。

なっなっ、なに事だ!? さっぱり状況が掴めない。


翔をいつもの座位保持椅子に座らせると、

あっという間に女の子達にが周りを取り囲んで、

翔の姿が見えなくなってしまった。



何をしているのか見ると、落下防止用の腰ベルトをしたり、

テーブルをセットしたり、手にリストバンドを通したり、

いつもは川地や先生がする事を女の子達が先を争ってしている。

そして、瞬く間にセットが完了してしまったのだ。


まるで、レーシングカーがピットに入って来た時に、

スタッフがわっと周りを取り囲み、タイヤ交換や燃料補給などを

目にも止まらぬ速さで終了させる、あれの様だった。

(中には、これは私の役割よと揉めている所もあった。)


 ((;-Δ-)ノヽ((;´Д`))ノヽ(`へ´凸)



余りの過熱ぶりに、危機感を募らせたSちゃんが

何よ、ショウ様は私の物よ!と言わんばかりに、

「 ショウ様!」 と言いながら、他の子をかき分けて抱きついた。


しかし、他の女の子もそんなことでは引いたりはしない。

Sちゃんは更に大胆な行動に! 

混乱に紛れて、翔のホッペに “ チュー ” をしたのだ。


私に、偶然その瞬間を見つかっててしまい、

恥ずかしくなったのか? その場から走り去っていった。


 (  ゚ ▽ ゚ ;)  :*:・( ̄∀ ̄)・:*:ε=ε=ε= ヾ(//゚∇゚//)ノ


にしても、いったいなんなんだ! このフィーバーぶりは?

土日に何があったというのか? いや金曜日に?

滅多に動じない翔も、この騒ぎに流石に困り果てた様子だ。

余りのモテモテぶりに、何かチョッと羨ましく感じた。


 マイッタナ!! ┐( ̄ヘ ̄)┌  (^ε^)♪



翔は一日を楽しく過ごしたようだ。

迎えに行くととても元気にしていた。




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