中国地区川地塾01-2 バンバンのコンディションに塾生大満足 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ

標高2000m以上まで上がるという、

チョッと信じがたい予報に、塾生もやる気満々だ。


テイクオフ(離陸)場に上がって、確信した。

見た目にも確かに上がりそうだ。

腰の調子もすっかり良くなって、川地も飛べる。



で、もう上がる感じがしているのだが、

塾生達はなかなか出ようとしない。

ダミーも徐々に高度を落としていく。


気まずい高さにまで下がった、その時、突然上がりだした。

それを見た、数機が立て続けにテイクオフした。

ドンドン上がっていく。1700mという報告が入った。


それを見上げていた数名が出遅れた。

良くあるパターンだと注意した。(上がりたければ、飛びなさい!)

こうなると次のタイミングまで待った方が良い。

まだ、早いかなと思った時に、次の塾生が飛び立った。


しばらく粘っていると、上がり始めた。

全ての塾生が雲底まで上がり、先発隊は神の倉側に渡って、

更に、標高2000m以上にまで上げている。



もう私がテイクオフにいる意味もないので、飛ぶことにした。

ところが!! 上がらない。

まるで、蓋でもされたかのように、

テイクオフの高さより全然上がらないのだ。


高い所からは、どこでも上がるので、

飛び放題だという連絡が入ってくる。

どうやら、神の倉の谷で、南と北の風がぶつかり、

600m以上でコンバージェンスが出来ているようだ。


結局、川地は天上界には一度も行けず、サブランに降りた。

その後、飛んだ機体から2000mの報告は入らなかった。

塾生は、大満足の一日だったが、

川地は何とも後味の悪い日となった。



まあ、たまにはこんな日もあるだろう。

なにせ、今回は、来る時からついていなかった。

2日で飛べるまでに、腰の調子が回復しただけでも、

良しとしなければ・・・!


帰りは来た時と同じ、倉敷から夜行バスに乗った。

今度は、どんな人が隣だろう・・・?

とビクビクしていたら、子供4人連れのお母さんだった。

様子からすると、ディズニーランドにでも行くようだ。

勿論、鼾は皆無だった。


が!! 

川地は悪夢にうなされ、目が覚めた。

もしかしたら、何か叫んでいたかもしれない!?

今度は、自分が迷惑おじさんになってしまったかも? (;^_^A