<保育園->歯科診療所> のち
のち
自分は何も悪気は無いのに、ミスはしていないのに、
やる事なす事が裏目になり、ついていない日、
誰しも必ず一度はそんな経験をした事があるだろう。
翔にとって、今日は正にその 『 受難の日 』 となった。
*** 第一の受難 ***
まず、朝、全ての仕度が終わり、
後は保育園へ出発するだけになった時、
パパの腕を掴んだ翔の手を見て、爪が伸びて入る事をした。
「 あっ、また先生に注意されてしまうなぁ 」 と思い、
切る事にした。
とは言うものの、
簡単に爪を切らせてくれる程、翔は大人しくはない。
切っている最中に、逃げ出そうとしたり、
玩具に手を伸ばして遊ぼうとしたり、ジッとはしていない。
左手の親指に差し掛かった時に、手を引っ込めようとした。
また、逃げ出そうとしているなと思い、
手を握り締めて、シャキシャキと切った。
翔が変な声を出した。
ハッと思い、今切った爪先を見ると、血がにじんでいた。
深く切りすぎたようだ。 (゜д゜;) ゴメンゴメン
と言うか、その部分だけ肉がせり出していたのだ。
気付かなかった・・・。 (><;)ゞ
*** 第二の受難 ***
今日は、歯科診療所で歯の清掃をしてもらう日だ。
いつもより早く迎えに来たパパに、翔は大はしゃぎ。
でも、向かった先がいつもと違う。
そんな事、最近の翔は直ぐに気付く。
それでも、今日の翔はニコニコだ。
「 遅刻だ!! 」 と慌てているパパが面白いらし。
翔を抱っこして、建物内に駆け込んだらますます、うけていた。
翔は診察台に寝かせられるまで、
何をされるか分かっていなかったようだ。
そして、口にライトを当てられた時に、
初めて事の重大さに気付いたようだ。
でも、翔は強かった。
いつもなら大泣きするのだが、ぐっとこらえている。
『 歯の清掃 』 なので、痛くは無いが嫌なのは確かである。
清掃が終わっても、しばらくは何も声を出さなかった。
「 偉いぞ、ショウ 」 そう誉めて上げた。
(-""-;) ヾ(^ー^*)
*** 第三の受難 ***
夕飯も沢山食べた。(相変わらず便秘だが・・・。 (^^ゞ )
お風呂も入り、牛乳も飲んだ。
後は、オシッコをして寝るだけ。
ズボンとパンツを脱がすために、ベッドの上に翔を置いた。
その時に事件は発生した。
翔が痛いよ!という顔をしている。
(ワッっと驚かされて、ビックリした時の表情に似ている。)
とは言うものの、直ぐには事情が飲み込めなかった。
視線を翔の下半身に移すと事情が飲み込めた。
翔の足が不自然な曲がり方をしている?
良く見ると、ベッドのマットと落下防止用の柵の間に、
足首が入り込んで、挟まっていたのだ。
多分、体の硬い我々大人だったら、骨折していただろう。
柔軟な足首の翔だから、最悪の事態は免れたが、
痛いには違いない。
痛くても、滅多に泣く事が無い翔が、
大粒の涙を出して泣いた。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 (゜д゜;) ゴメンゴメン
まさか、そんなところに足が挟まるなんて思いもしなかった。
腫れてきそうなので、シップをして寝せた。
疲れていたのか、いや疲れただろう!!
直ぐに寝た。
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