オーストラリアツアー 2日目 上がらず | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<オーストラリア 2日目>
夜中に随分雨が降ったようで、時折、激しい雨の音で目が覚めた。
そもそも、この時期に雨は降らないのだが・・・。


実は、年末年始にもオーストラリアツアーを企画していたのだが、
今回の正月休暇は例年に無く長いこともあって、
9月上旬にはチケットが完売してしまった。
11月までキャンセルが出るのを待ったのだが、
望みは叶わなかった。


しかし、現地の人に聞くとそれはラッキーだったらしい。
何しろ年末年始には、オーストラリア東部には記録的な豪雨が続き、
道路は寸断、町は冠水して、大変な被害が出たようだ。
とても、飛んでいる場合ではなく、へたをすると
ヘリで救助されるシーンに加わっていたかもしれないのだ。


ツアーを断念したのは、不幸中の幸いだったと言える。


エルニーニョの年は雨が多い、ラニーニョの年は干ばつというのが、
パターンだったのだが・・・、
もはや、そのような自然のリズムさえも崩壊しつつあり、
オーストラリアでも “温暖化の影響” が深刻なようだ。



さて、朝食を食べる頃には、すっかり雨も止み、
だんだん空が明るくなってきた。
キラニーは基本的に午後のエリアであり、
これだけ雨が降ると、なお更だ。



日々の昼食や今日の夕食の買出しに、
近くの町のWarwick(ワーウィック)の
ショッピングモールまで出かけた。
昼食を取ってから、山に登っても充分間に合うからだ。


まず、15リットルの水タンク、パン、野菜、果物、
鶏を2匹、これは、夕食用。そして、ピラフ。
そう、ライス、お米である。これが以外と重要。


ツアーをすると必ず、一人ぐらいはお米を食べないと
体調が悪くなったり、力が出ないと言う方がいる。
特に夕食のおかずにパンというのが、調子を崩しらしい。
川地は全く平気なのだが・・・。


買い物の後、フードコートで昼食を取る事にした。
各自好きなものを買いに散らばり、
オーストラリアならではと言うものを買ってきた。


が、早速、Wさんがソーセージの太巻きを
ジャパニーズ&チャイニーズ・フードショップから買ってきた。
もう、日本食が恋しいらしい。


大丈夫かな? まだ、二日目ですよ。
一週間もつのか心配だ。  (ーー;)ゞ



エリアに戻って、フライト準備をして山に上がった。
なんか雲行きが怪しくなってきた。
あちらこちら(と言っても、20km以上離れている)で、
巨大な積乱雲が発生し、更に発達して、
局地的な低気圧になっている。


湿った風も吹き出した。
テイクオフ(離陸)場で少し様子を見る事にした。
今回は大雨にはならず、とりあえず沈静化した。



湿った向かい風

カメラ 2008/02/04 湿った向かい風



風も正面に変わったので、フライトする事にしたが、
フライトは余り期待出来そうに無い。
それでも、一本飛ぶ事にした。
やはり、ステイするだけで精一杯だった。


心配だったのは、ランディング(着陸)場だった。
朝まで降っていた雨で、ぬかるんでいる事が容易に想像できた。
アスファルトの道路に降ろそうかと思ったが、風向きが悪く断念し、
昨日と同じ牧草地に降ろした。


やはり、ドロドロだった。 (ーー;)



夕食は、ローストチキンだったが、想像した以上に好評で、
2匹の鶏が6人のお腹にすっかり収まった。
勿論、それ以外にも、ピラフやサラダ,デザート(果物)もである。


特に、Wさんの息子さんのSくんは、
日没までゴルフの練習をしていたので、豪快な食べっぷりだった。