<お仕事>
快晴だ!! と思ったら、エリアの谷底は霧に覆われていた。
これは、良くない兆候だ。
サーマル(上昇気流)の発生が遅れる!
午後からは南西から西の風になるという予報もある。
つまり、午後からはフライト確立も悪くなると言う事だ。
実は、前日の夜から
塾生にトレーニング・タスクを組むように指示を出したのだ。
所謂 “ タスク・コミッティー ” と言うやつである。
これをすると飛躍的にパイロットとしての能力が上がる。
面白み,グライダーの性能,パイロットの技量,
そして、気象条件を考慮に入れる必要がある。
コンディションを無視し、欲だけが先行すると、
タスクは達成できない。
全てがバランスよく融合する必要があるのだ。
人(私や経験者)に、これを任せていては上達出来ない。
朝の時点でタスクを変更するように助言しようか迷ったが、止めた。
失敗を経験して、反省して、次に生かして、始めて一皮向けるのだ。
私の予想は当たった。
コンディションは非常に渋く、標高で1250mしか上がらず、
降りてしまうパイロットが続出した。
しかし、これで良いのだ。ここから学ぶものがあるはず。
「 運が悪かった 」 などと言って片付けるのではなく、
何を読み違えたのか? どうすれば良かったのか?
考えて、フィードバックして欲しい。
朝の時点で、だれも 「 タスクを変えよう!! 」 とは言わなかった。
タスクを決めた人だけでなく、全員に責任があるはずだ。
それを分かって欲しいものだ。
全員が一皮向けることを期待している。