<ツアー 4日目 タスクは設定せず でも4時間以上>
寒冷前線が通過した次の日ということもあり、朝から北東の強風だ。
ホテルの周辺が無風なのが、余計に不気味である。
いつも飛んでいるストールという山からコバリドの町を挟んで
反対側のマタヨール(Mt. Matajur)という山に上がった。
このテイクオフ(離陸)場は北東から東の風で飛び出せる。
N氏撮影 2007/07/25 コバリド全景
対岸の一番左:TO, 中央の谷底:コバリドの町,一番右:トルミン
風の強さは丁度良かったが、
テイクオフした時間が通常よりも早くてサーマルも弱く、
風が強い事もあって、上昇するのに手間取っていた。
中には100分近く、前山磨きをしていた人も居る。
今日も川地は最後にテイクオフ(離陸)して、
山の前に取り残されたパイロットを救出して、
ストール山に向かった他の方を追おうと思ったが、
既にマタヨールのサーマル(上昇風)タイムは終了していて、
ジリ貧の状態だった。
止む無く谷を渡り、対岸のストール山の低い所に辿り着いたが、
町からサーマルが上がっていて、復活する事に成功した。
後は山に沿ってリッジを取りながら上昇し、
ストール山のテイクオフ場に向かうだけだが、
他の機体が見当たらない?
少し荒れた山から離れ、谷底の牧草地に降ろした
エディーに釣られて、全員が降りてしまっていたのだ。
エディーはタンデム(二人乗)の同乗者、
Nさんが乗り物酔いし易いので、気を使って降ろしたのだった。
折りしも、ストール山はバンバンになり、
とても良いコンディションになっていた。 (ーー;)
なんともったいない!!
3時間近く飛んでトイレに行きたくなったので、
ストール山にトップ・ラン(山の上に着陸する事)して、
ついでに、お昼ごはんのサンドイッチとバナナを食べた。
10分後、再び、テイクオフした。
遅れて復活して来た、Kさんをフォローしようと思ったら、
Kさんも休憩したいとの事。Kさんもトップ・ランした。
川地は空中で待機した。
降りたメンバーからもう一度飛びたいと連絡が入ったが、
ストール山で待てど暮らせど上がって来ない。
それどころか、山道を上がってくる車すらない。
一時間以上待ったが、待ちくたびれて、
ホテルに降ろそうとKさんと山を離れた頃に、車が到着した。
どうやら、降りた牧草地を回収車がなかなか見つけられず、
また、山の裏から登ったことで時間が掛かったようだ。
しかし、余りにも時間が掛かった事で、
日没が近付き、サーマル・タイムは終了してしまって、
ぶっ飛びコンディションになっていた。
それでも、30分は飛んでいられるのがこのエリアだ。
ホテルに向かった川地ではあったが、
東風は夕方になっても弱まっておらず、
結果的にホテルに行く事は断念して、
コバリドの正規ランディング(着陸)場に降ろした。
しばらくすると、今日二本目を飛んだ方々が次々と飛んできた。
Bさんだけが、ホテルへ行く事をチャレンジすると言うので、
検討を祈ったが、あらぬ方向へ消えて行った。
本人曰く教会を間違えたそうだ。 (*^o^*ゞ ┐( ̄ヘ ̄)┌
(以後我々はBさんが消えた谷をBバレーと呼ぶ事にした)
今日も何事も無く、フライトが終了した。
明日は、かなり良いコンディションが期待できるので、
できれば、100kmを飛びたい。