海外遠征7日目 ハンディーキャップ | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ワールドカップ 5日目 86km成立> 晴れ

天気は、もう言うまでもない、快晴!

今日も、ハードな一日が始まる。

疲れはして来たが、毎日当たり前のように長時間飛んでいると、

体や感覚がだんだん慣れてくる。


テイクオフでは、幼児のコンペティター養成講座が開かれていた。

未来のコンペティター
カメラ 2007/07/19 未来のコンペティター



さて、機体の方は朝一番に上がった事で、

大改造(というほど大げさなものではないが・・・ (^^ゞ )を施した。

これが上手く行けば、考え方は間違っていない事になる。



スタート直後に、かなり良いサーマルをヒットして、

これを上げきってから大集団を追った。


サーマルの形
カメラ 2007/7/19 サーマルの形



実はこの最後尾のグループの中に、ゼッケン 『 1 』 を付けた

クリスチャン・マウラー(2006年チャンピオン)がいた。


グライダーを比較するまたとないチャンス到来!!

勿論、改造したからといって川地のグライダーが

彼のグライダーより良く飛ぶようになるわけはない。


『 どれ程の差がつくのか? 』 これが肝心だ。

アクセルを踏んでいない状態、トリムを開けた状態までは、

それ程、差は付かなかった。


しかし、ひとたびアクセルを踏むと性能差がでる。

僅か5kmの直線飛行で50m~100mの差が出る。

ただし、これはマウラーの機体と比較してだ。

つまり、昨日までの他の機体との差は、これ程出ないという事だ。


事実、そうだった。(まだ、調整が必要だが・・・ (ーー;) )

これだけでも、精神的に余裕が持てる。


ただし、忘れてはならない事がある。

直線で良くなったという事は、旋回性を犠牲にしているという事だ。

当然、上がりが悪くなる。

もともと、この翼が持っているポテニシャルは同じなので、

何かを犠牲にしなければならない。


それは、後半の平野部でもろにでた。

また、もう時間がないという焦りが、キープハイを破る事になった。

結果は今日もゴールならず。


ただし、手応えは感じている。

あと、一日しかないので遅いと思われるかもしれないが、

これは、今回の大会のための糧ではない。

今後のためになるのだ。

明日は今日のデータをフィードバックして、再チャレンジしたい。