<保育園>
天気はまずまず良い。今日も暑くなりそうだ。
翔の服装も日に日に薄手の物を使用する日が多くなってきた。
翔は朝早く6時頃に目覚めたので、
もう一度寝せようとしたが寝なかった。
そのまま、ストレッチングをして、食事をさせて
保育園へ連れて行ったら、保育時間よりも早く着いてしまい、
少し、暇をつぶす羽目になった。
クラスの部屋の前でウロウロしていると、
延長保育でもう部屋の中に入っているクラスメイトが、
早くおいでと手招きしていた。
勿論、Sちゃんがその中に居たのは言うまでもない。
今週末と来週末の塾の準備であっという間に夕方になり、
急いで保育園に行くと、翔がお気に入りの玩具でSちゃんと遊んでいた。
「 Sちゃん、ずっと翔と遊んでくれていたんだありがとう! 」
と言ったが、どうやら側に来たばかりだったようだ。
気が付くと翔のクラスメイトが周りを取り囲み、
玩具で遊ぶ順番が出来ていた?
そう、翔の玩具は保育園の皆にも大人気なのだ。
翔は自分がボールを入れなくても、皆が入れてくれるので、
それを見て喜んでいた。 (おいおい、普通は悔しがるぞ (~_~;) )
先生とのお話を終えて翔を連れて帰えろうとすると、
ガラス越しにずらりと並んで、皆、手を振っていた。
翔はニコニコ笑いながら、時々大きな声を張り上げていた。
きっと、バイバイと言いたかったのだろう。
その夜、川地は高速バスで仙台に向かった。