日本人女性 女子優勝 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ワールドカップ 7日目 キャンセル> 晴れ DASH!

今日は最終日で、晴れ予報。

前線通過後なので、西から北西風が強いはずだ。

でも、予報は弱かった。


しかし、実際には関東北部に積乱雲が発生し、雹を降らせるほど強烈なものになり、

最終的には局地的な低気圧になって、太平洋側に抜けて行った。

これによって、風が吸い寄せられることになり、爆風へと変わった。

ダミーで飛ばれた方、お疲れ様でした。

勿論、競技はキャンセルである。



これによって、日本人女性の、

『 ワールドカップの女子優勝者 』 が誕生した。

その名は、平木啓子さんである。 クラッカー


川地が彼女を世界舞台で見かけるようになって、3年程になるだろうか。

初めの頃は自信など無く、ゴールすることが目標だと言っていたが、

努力の甲斐あって、頂点に立つまでに成長した。



彼女と一般のフライヤーとの違いは何であろうか?

それは、何事にも 『 ポジティブ 』 であると言うことだ。

決して他に責任を転嫁せず、例えば道具が悪くても、

悪いなりに、どうやって一つでも順位を上げようかと常に考えている。

そして、誰よりもパラが好きで、飛ぶことが好きだ。



さて、川地はと言えば、 『 大スランプ 』 である。

というよりは、モチベーションが上がらない。

こんな事を言っていると塾生に叱られそうだ。


言葉では一言で終わってしまうが、

これには本当に一言では言い表せない複雑な問題が沢山絡んでいる。

純粋にパラだけを追い求めていた頃とは、

取り巻く環境が変わってしまったのだ。


いまでは、あの頃が懐かしいと言うのが、本音である。

それでも、ワールドカップなど、世界の第一線の大会に出場を続けるのは、

少しでも新鮮な空気を取り入れ、その感動を伝えたいと思っているからだ。


いつまで出来るか分からないが、今後も後進に伝えていきたいと思っている。