巨大動物 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<療育施設> くもり 時々 晴れ

お楽しみの時間は、久しぶりにバスでお出かけだ。

他のクラスの子供達も一緒なので、バスの中は満席だ。

翔は嬉しさ半分、不安半分といった表情をしている。


行き先は、畜産高校。

そこで、動物達を見学するのだ。


これまでの翔は、動物に全くと言っていい程、興味を示さなかった。

というよりは、見ない、無視すると言った方が正しいかもしれない。

丁度一年前、保育園でクラスメイトを避けていたのに似ている。


最近、友達とコミュニケーションを取るようになった翔が、

今日はどうするか? 見物である。



まずは 『 ヤギ 』

かなり近くまで近寄ったが、全く無視!

分からないわけではないし、ボーっとしているわけでもない。


何故ならヤギが食べている干草を触れてみようと、

一生懸命に手を伸ばしているのだ。

その数十センチ先でヤギがムシャムシャしているにも拘らず。

ヒツジ シラー  (=´、`=)ゞ


次に、 『 子牛 』

これも、興味無し。 ( ̄∩ ̄#


次に、 『 親の牛 』

おっ!?少し反応が有ったぞ!  (^ε^)

大きくてビビッてる!!

この間のきぐるみの 『 しまじろう 』 と同じ様な反応と表情だった。


次に、 『 親の豚 』

やっぱり、興味無し。 ( ̄∩ ̄#


最後に、 『 子豚たち 』

おっ!? 見てる見てる! (^ε^)♪

小さくて、ちょこまかちょこまか動き回り、

しかも鳴き声がうるさいぐらいだ。


と言うわけで、一勝二敗一引分と言ったところか?



余り興味を示さなかった割には、施設に帰る途中は興奮していたし、

座席の上で立ち上がったままで、なかなか座ろうとしなかった。

ただ、お昼は半分位しか食べず、残してしまった。


午後はST(言語訓練)があったが、

沢山の玩具をとっかえひっかえして遊んでいた。

パパが見ているとも知らず、本を遠くに放り投げて、

先生を困らせていた。


部屋に入ってから問いただすと、

そんな事してないよと、首を振った。 (( ;°Д°))

話しの内容を本当に分かっているのか?



帰宅すると疲れたのか?

牛乳もそこそこしか飲まず、寝てしまった。

そのまま、夕方まで起きなかった。