<療育施設> 時々
お楽しみの時間は、久しぶりにバスでお出かけだ。
他のクラスの子供達も一緒なので、バスの中は満席だ。
翔は嬉しさ半分、不安半分といった表情をしている。
行き先は、畜産高校。
そこで、動物達を見学するのだ。
これまでの翔は、動物に全くと言っていい程、興味を示さなかった。
というよりは、見ない、無視すると言った方が正しいかもしれない。
丁度一年前、保育園でクラスメイトを避けていたのに似ている。
最近、友達とコミュニケーションを取るようになった翔が、
今日はどうするか? 見物である。
まずは 『 ヤギ 』
かなり近くまで近寄ったが、全く無視!
分からないわけではないし、ボーっとしているわけでもない。
何故ならヤギが食べている干草を触れてみようと、
一生懸命に手を伸ばしているのだ。
その数十センチ先でヤギがムシャムシャしているにも拘らず。
(=´、`=)ゞ
次に、 『 子牛 』
これも、興味無し。 ( ̄∩ ̄#
次に、 『 親の牛 』
おっ!?少し反応が有ったぞ! (^ε^)
大きくてビビッてる!!
この間のきぐるみの 『 しまじろう 』 と同じ様な反応と表情だった。
次に、 『 親の豚 』
やっぱり、興味無し。 ( ̄∩ ̄#
最後に、 『 子豚たち 』
おっ!? 見てる見てる! (^ε^)♪
小さくて、ちょこまかちょこまか動き回り、
しかも鳴き声がうるさいぐらいだ。
と言うわけで、一勝二敗一引分と言ったところか?
余り興味を示さなかった割には、施設に帰る途中は興奮していたし、
座席の上で立ち上がったままで、なかなか座ろうとしなかった。
ただ、お昼は半分位しか食べず、残してしまった。
午後はST(言語訓練)があったが、
沢山の玩具をとっかえひっかえして遊んでいた。
パパが見ているとも知らず、本を遠くに放り投げて、
先生を困らせていた。
部屋に入ってから問いただすと、
そんな事してないよと、首を振った。 (( ;°Д°))
話しの内容を本当に分かっているのか?
帰宅すると疲れたのか?
牛乳もそこそこしか飲まず、寝てしまった。
そのまま、夕方まで起きなかった。