<自宅>
本来なら今日は療育施設に行く日だが、卒園式の代休でお休みだ。
久しぶりに、翔と二人っきりで何処かへ遊びに良く事にした。
それで、翔の大好きな “ しまじろう ” のテーマパーク
『 しましまタウン 』 へ行く事にした。
道路が空いていれば30分の道のりだが、そうは問屋が卸さなかった。
渋滞が酷かったので、10時半に出て、到着したのは12時だった。
道中の翔は、比較的おとなしくしていた。
むしろ、渋滞が少し解消されて、車の流れが良くなると、
両手をバタバタさせて、喜んでいた。
そして、順調に走っていた時、それは起きた。
246号線沿いに、 『 ヤマダ電機 』 の店舗があるのだが、
その黄色い建物と特徴的なロゴが見えた途端、翔が騒ぎ出したのだ。
( ゚ ▽ ゚ ;) ヘ(゚∀゚*)ノ
確かに、翔はヤマダ電機が好きだ。
スロットマシンで遊べるし、沢山のテレビが並んでいるし、
プラスチックや箱が並べられている様は、非常に魅力的だ。
おまけに、軽快なリズムの音楽が常に流れていて、
ノリノリになtって喜ぶので、時々連れて行く。
だから、車でその近所を通ると、中に入ると思って大喜びするのだ。
しかしそれは、あくまでも家の近所の 『 ヤマダ電機 』 に限った話だ。
店舗が違えば、形や大きさ、見え方が全く違う。
判別するとすれば、建物の色とロゴ,そして、文字ぐらいだ。
まさか、ローマ字は分からないと思うが、
それを “ 絵 ” として認識していたとすれば、話は別だ。
翔は、絵なら認識できる。
それよりも、 『 ヤマダ電機 』 であると認識して、
店内の様子やそこで遊ぶ事を連想したのだろうか?
もし、それで、大喜びをしたのなら、それは凄い事だ。
ビデオやご飯といった直接的な物ではなく、
間接的で抽象的な概念から来る喜びだからだ。
あっという間に通り過ぎてしまい、
翔はなんだかガッカリした様子を見せた。
「これから大好きな 『 しまじろう 』 に会えるから、楽しみにしてな!」
そうは言っても、翔には何の事だか分からず、
キョトンとしていた。 (*_*)
到着したのは12時で、丁度お昼だったので、
デパートのレストラン街で食事をして、
しまじろうの公演に間にあるように、テーマパークに入った。
ビデオと同じようなセットとそこそこの広さの広場には、
平日にも拘らず、沢山の子供たちがつめ掛けていて、
翔も圧倒されていた。
入って直ぐにショーが始まった。
つい先日、近所の文化会館で開催された、
しまじろうの公演会の時はノリノリだったようだが、
今日は、非常に近くで見えるので、
大きなきぐるみの 『 しまじろう 』 に翔は圧倒されていた。
ショーが終わった後の記念撮影の時も何だか顔が強張っていた。
以外に盛り上がっていなかったので、少し残念だったが、
『 ヤマダ電機 』 の収穫も有ったので、良しとしよう。