予行演習 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> 雨 のち 晴れ

今日は、発表会の予行演習日だ。

保育園ではなく文化会館に行くことになっている。

いつもと違う道を進みだすと直ぐに異変に気が付いたようだ。


保育園ではない所に着いたのに、先生が出迎えに来て居たので、

翔は益々???な顔をしていた。

翔を預け終わると川地はその足で銀行や買物に出かけた。


一通り所用を終えて文化会館に帰ってくると、

まだ翔の保育園の練習の番になっていなかった。


そう、予行演習はこの町にある保育園、

全てが本番さながらの時間割で、同日に行うのである。

もしこれが本番なら観客席には、ズラリとビデオカメラが並び、


最も良い場所に座ることはまず出来ないであろうが、

今日は川地しか居ないので、のんびりとDVカメラで撮影しながら、

翔のクラスのダンスと合唱を見ることができた。


勿論、翔は立てないので、先生が補助してくれている。

明るい照明や大好きな音楽、広いステージに、

翔は興奮しっぱなしだったようだ。


予行練習が終わって、保育園まで送迎をした。

保育園バスには翔用のチャイルドシートや

バギー(ベビカー型車椅子)を乗せる事ができないからだ。


保育園ではその後も興奮気味でお昼寝もなかなか寝なかったようだ。

帰宅後もやっぱり興奮気味で、時々不敵に笑みを浮かべたり、

大声で笑ったりしていた。