左手を上げさせないぞ! | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> 雨 時々 くもり

相変わらず鼻水が止まらないが、元気は良い。

夜中もグッスリ、といっても、昨日は外食して帰宅したので、

23時頃まで起きて騒いでいた。


今日は、パラグライダー教員更新講習会を受講するために、

横浜まで出かけなければならない。

翔を迎えに行った後、そのままワイフの会社に行き、翔を預けて、

川地は相鉄線の最寄の駅で降ろしてもらった。


受講者は川地一人だった。

昨今の御時世では、パラグライダーを教えていても

食べていけないので、教員を止める方が多いようだ。


また、インストラクターの中には書類上の手続きだけで済む

他の地区の連盟で更新をする人も居るという。

そのような抜け道が存在し、質が低下するのであれば、

JHFが主導で講習会をする事は必然ではないかと思う。


質の低下によるトラブルが元凶になり、世の中に悪い印象を与え

そのような人を放って置くおくような業界は社会から孤立するだろう。

当然、パイロットの減少に繋がるし、

結果的に自分達の首を絞める事になるのだろう。


何れにせよ、パラグライダー業界の衰退を物語るようである。



さて、講習会を終えて帰宅すると、翔はまだ起きていた。

もうお風呂には入っていたので、

牛乳を飲んで、歯を磨いて寝るだけである。


ワイフと交代して、牛乳をあげることにした。

残りがカップ1/3になったところで、いらないと言い出した。

いらなくと手でカップを払いのけて、口を絶対に開けないので分かる。


川地には奥の手が幾つかある。

その一つ、「カワチ ショウ く~ん!」と言って、

左手を持ち上げると、思わず口を開けてしまうので、

すかさず飲ませるのだ。 (。´□`)ヾ(^ー^*)


しかし、今日の翔は違っていた。

左手を握って持ち上げようとすると、

パパの手を右手で押さえつけ、上がらないように抵抗してきたのだ。

 ( `3´)ノノヘ(⌒▽⌒;)


翔なりに懸命に考えた牛乳を飲まない方法なのだろう。

その健気さに微笑まずにはいられなかった。

それ程までに飲みたくないのならと、飲ませるのを止めて、

歯磨きをして寝せた。


しかし、ここまで自己主張するようになったとは・・・、驚きの進歩だ。