川地塾in中国EX 第四回 2日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> DASH! 晴れ ところにより くもり

天気はとても良いが、今日も風が強い。

パラグライダーが飛べるとすれば、夕方頃に神の倉山からだ。


それまでにはたっぷり時間があるので、

午前中に講義をしようかと思ったら、ゲームが始まった。

『ミニパラのペアーによるグランドハンドリング』だった。


それを邪魔してはいけなので、

川地は自分の機体のチューニングに精を出すことにした。

先のワールドカップで得た知識を

早速、自分のグライダーに反映させるためである。


Targa3は、まだ日本国内に出回っていないので、

パイロット達の興味を集め、直ぐに人だかりが出来た。

特に、今回から採用された二段トリムは注目の的だった。



そこで、今回の課題として、

『ライザーシステムとアクセル』 について、急遽話すことになった。

お昼にテイクオフ(離陸)場にあがったが、

強風でハンググライダーも飛ぶのを見合わせている状況なので、

講義をする時間は充分にあった。


塾生それぞれのグライダーのライザーを取り出して、解説を加え、

自分のグライダーがどのような特性を持ち、

どのようなタイプに属するのか?

そして、アクセルを取り付けて調整するに際して、

どのような事に気を付けるのかを話した。



結局、今日の競技はキャンセルされ、

日没間際に30分程ソアリングタイムが訪れ、

パイロットは、つかの間のフライトでストレスを発散していた。

勿論、川地は手を加えた所のチェックをしたが、

まだまだ調整が甘いようである。