見える実感? | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<手術翌日>

寝ている最中に目を擦ったり、

隣で寝ている人の腕が目に当たったりしても大丈夫なように、

防護カバーをして寝た。

まるで、懐かしの「仮面ライダー?」のようだ。


防護カバー
カメラ 2006/08/07撮影 目の防護カバー


朝方、翔が目覚めたので、ベッドを覗き込むと、

「パパ変だよ!?」といった顔で、ベッド中から見上げていた。


一週間は目を完全保護する。

外出時は保護メガネ。

就寝時は保護カバー。

目の周りを触れるのは厳禁。

手,爪は清潔に。

入浴は今日の午後から。

洗髪洗顔は術後2日後から、ただし目の周りは軽く拭く程度。

温泉,サウナは一ヶ月禁止。

アルコールは3日間禁止。

目の周りの化粧は一週間後から。

車の運転、特に夜間は一週間後から。

軽い運動は一週間後,激しい運動は一ヵ月後から。

と様々な制約がつく。


しかし、これから一生見えるようになるのだから、

一ヶ月程度は我慢しよう。


術後の精密検査では、

左0.1->2.0

右0.1->2.0

だった。


目の周りに少し炎症が有るものの重大な症状ではなく、

目薬をしっかりしていれば治まるだろうとの事だった。


それにしても、時々防護メガネを外して外の景色を見ると、

確かに肉眼で都心や丹沢がくっきり見えるのだが、

常に防護メガネをしているので、

何だか以前と変わらない感じがして、

視力が良くなった実感がわかない。


まあ、これから防護メガネがいらなくなった時に

肉眼で見える喜びを体感できるのだろう。