精密検査 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<大学病院>

早朝、6時頃に翔を起こし、ワイフよりも早く家を出た。

大学病院で精密検査を受けるためだ。


珍しく、高速道路は空いていて、

予定の時間よりも30分以上早く到着した。


行く道中で牛乳は飲ませていたので、着くと同時に朝食をあげた。

脳波の検査は眠る必要があるので、満腹にさせると手っ取り早い。


検査は予定通りに終了した。

せっかく眠りに就いたのに無理やり起こされたので、

しばらく翔は機嫌が悪かったが、

頭を洗ってあげたらサッパリして、落ち着いたようだ。


最近は検査室の装置がオンラインでつながっているので、

検査後直ぐに脳波の波形をモニターで見ながら診察を受けることができる。

以前は、予約が上手く取れないと、もう一度別の日に

診断結果を聞くために、病院へ行かなければならなかったが、

便利になって、負担が少なくなった。


今回は、先日起きた発作の原因究明や対策など

多岐にわたって話をしたり、文書を書いてもらったので、

30分以上かかった。


大好きなティガーくんの玩具を与えられ遊んでいた翔も、

流石に飽きてきたようで、後半はぐずっていた。

先生が文書を書いている間、ケアールーム(処置室)に行って、

体重や身長などを計って、気を紛らわせたりもした。


全てが終了した時には、お昼直前だった。

帰路の道路脇に駐車して、お昼ご飯を上げた。

翔は14時頃には眠りに就いた。


行きとは正反対に大渋滞の都心を抜けて、

自宅までもう少しという所で、川地も力尽きた。

曇って肌寒かったのでエアコンの必要もなく、

スパーの駐車場で窓を閉めて、二人でスヤスヤ寝た。


目が覚めると16時を回っていた。

時々行く、安りのスーパーだったので少し買い物をして、帰途に着いた。

ところが、事故が起きたのか?

R246が全く動かない。


仕方なく、脇道で違うルートに行くと空いていた。

駅でワイフを拾って、帰宅した。

やっぱり、大学病院へ行くのは大仕事である。