障害者歯科診療所 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

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今日は、予てから予約していた接触指導を受ける日である。

翔は、日々進歩はしているものの、やはり年相応ではない。

ご飯も自分で食材を指定する程、精神的に進歩してきたが、

食べ方の進歩は、遅々として進まない。


前歯で食べ物を噛み切る事は覚えたのだが、

まだまだ初心者のような歯さばきだ。


当然ながら、奥歯を上手く使えなので

食べ物も上顎に舌で押し付けて潰して食べている。

だから、軟らかい物でなければ食べれない。


野菜類は煮込んだ物、肉類はミンチやフレークを与える。

好物はヨーグルトやコーンポタージュ、

つまり潰す必要がない流動食。


以前、保育園の先生が

「ヨーグルトは食べるけど、ゼリーは食べてくれないんです・・・?」

と困っていたが、見た目同じでも、

ゼリーをそのまま食べると上顎では潰しにくい。


そう、クラッシュして細かくしてあげると良いのだ。



さて、肝心の検診の方だが、ビデオがセットされ、

沢山の大人に囲まれて、見守る中食べなければならないので、

その異様な雰囲気に翔は緊張気味だ。


先生に診てもらうかのように、いつもの倍以上の遅さで食べている。

この食べっぷりでは、他人があげたら絶対に食べないだろうな・・・。

案の定、医師が食べさせ方を指導しようとして口元に運ぶと、

要らないといって拒絶をした。 (o^-')_b ((o(-゛-;)


「ショウくん、ちゃんと食べなさい!」と言うと、

「仕方ないな、食べてやるか」といった態度でシブシブ食べていた。

そういった所は、誰が見てもそう分かるほど、表情が豊かなのだが・・・。

最終的に幾つかのアドバイスを頂いた。



また、これからの時期は水分補給が必要なのに、

食事の時意外は飲もうとしない。

牛乳は好きだが、それを持ち歩けるような季節ではないと相談すると、

一つの商品を紹介された。


先に話したように、翔はトロミが付いた物が好きだ。

片栗粉の場合は水で溶いて、お湯を注がなければならないので大変だが、

しかし、この商品はどんな温度の液体でもトロミを付ける粉だ。

試しに作って上げてみると、以外に美味しそうに飲んでいた。

これは使えるぞ!


通販で購入できるらしい。早速、一箱購入する事にした。