ものごころ | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<療育施設->療育センター>

午前中は療育を受けた。

今日のお遊びは、“ジュース作り”だった。

実は、以前に同じジュースを作るお遊びの時に

“ミキサーの音”で泣いてしまったのだ。


今日の果物は、翔の大好きな“バナナ”だ。

フォークで切って、ミキサーの中に入れる。

食べ物を持つことが嫌いな翔は触りたくないという顔をしていた。

バナナを全部入れた後に、今度はこれまた好物の“牛乳”を入れた。


翔は何が起こるのか興味津々だ。 (  ゚ ▽ ゚ ) ワイン

翔の玩具と同じぐらいの大きさのボタンを指差して、

「これを押してご覧!」と言うと、言う通りに押そうとした。

しかし、恐る恐るなのでボタンを力強く押せない。  ○ヽ((◎д◎ ))ゝ

少しだけ手伝ってあげた。


ウィ~ン! 大きな音がした。

一瞬ビクッとしたが、直ぐに音に慣れて、ニッコリ笑った。

以前はコーヒー豆を挽くミルの音が大嫌いだったのに、随分と変わった物だ。



午後から療育センターに向かった。

補装具が小さくなったので新しい物を作るための型取り、

身障者用のカーシートの試乗、

歩行器の製作のための診断書作成、

など諸々の事をするためにだ。


行きの車の中でウトウトしていた翔は、センターに着くなり寝てしまった。

診察の受付をして待っていると間もなく呼ばれた。

いつもは30分は待たされるのに、こういう時に限って早い。


看護婦さんに、「今寝たばかりだから後回しにして欲しい」と伝えると、


しばらくして、「お父さんだけでも先に入ってください」と言われた。


診察室に入ると今度は先生に

「翔君は?補装具の状態を見ないと診断書が書けないので連れて来てください」

と言われた。いつもの事だが、全然話が伝わっていない。 ( ̄へ  ̄ 凸


案の定、補装具の様子を見せたり、いろいろ質問されたりして答えていると

翔が起きてしまった。 ((o(-゛-;)


「あら?起きちゃった!」の先生の一言。

翔は20分足らず寝ただけでだった。当然ながら、超機嫌が悪い。

この後の翔のご機嫌を直すのがどれだけ大変か? ( ̄∩ ̄#


結局この後、翔は療育センターに居る間、終始機嫌が悪かった。

幸いにもリハビリルームにピアノの玩具が有ったので、

少しだけ機嫌がよくなったが・・・。


帰宅してから直ぐに寝せた。

間違いなく食事をしている最中に眠くなるからだ。


多忙な一日を何とか乗り切った。 (;´▽`A``