川地塾in中国EX 第一回 2日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事>

今日は朝から曇って、塾生の“飛ぶ気”を削いでいる。

こういう時はジックリ講義をするチャンスだ。

午後からは飛べるだろうと予測して、

午前中は昨日の反省とフィードバック、技術の講義を行なった。


今回のテーマは要望が多かった、

“サーマルの乗り継ぎ方”と“コース取り”である。

これに必要なのは、“冷静な観察力”だ。

長年教えてきて思った事は、幾ら知識や技術を教えても

“精神的な余裕からもたらせる周囲の洞察力”が無ければ無意味だということだ。


昨日のように、無線で話す余裕がないということは、

僅か数百メートルの近所を飛んでいるはずの仲間の状況が

把握できていないし、できないということだ。

そのような精神状態で、数キロ先の尾根のコンディションを読んで、

谷渡りのタイミングを計れと教えても、無駄であるといえる。


がしかし、逆に、話そうと努力し、話せるようになれば、

精神的な余裕が出てきたという事で、周囲を観察しようという力も付いてくる。

二年生のテーマは集団でこそ身に付くものであり、

だからこそ川地塾という場に参加する事で身に付けれるのだ。

次回までに、少しは話せるようになっている事を期待する。


午後遅くなってから風もおさまり、飛ぶ事が出来た。

一時間にも満たない、ショートフライトだったが、

皆、自分の課題に取り組めたようだ。

無線は相変わらず静かだったが・・・。 (~_~;)