<お仕事>
今日は朝から曇って、塾生の“飛ぶ気”を削いでいる。
こういう時はジックリ講義をするチャンスだ。
午後からは飛べるだろうと予測して、
午前中は昨日の反省とフィードバック、技術の講義を行なった。
今回のテーマは要望が多かった、
“サーマルの乗り継ぎ方”と“コース取り”である。
これに必要なのは、“冷静な観察力”だ。
長年教えてきて思った事は、幾ら知識や技術を教えても
“精神的な余裕からもたらせる周囲の洞察力”が無ければ無意味だということだ。
昨日のように、無線で話す余裕がないということは、
僅か数百メートルの近所を飛んでいるはずの仲間の状況が
把握できていないし、できないということだ。
そのような精神状態で、数キロ先の尾根のコンディションを読んで、
谷渡りのタイミングを計れと教えても、無駄であるといえる。
がしかし、逆に、話そうと努力し、話せるようになれば、
精神的な余裕が出てきたという事で、周囲を観察しようという力も付いてくる。
二年生のテーマは集団でこそ身に付くものであり、
だからこそ川地塾という場に参加する事で身に付けれるのだ。
次回までに、少しは話せるようになっている事を期待する。
午後遅くなってから風もおさまり、飛ぶ事が出来た。
一時間にも満たない、ショートフライトだったが、
皆、自分の課題に取り組めたようだ。
無線は相変わらず静かだったが・・・。 (~_~;)