<プレ世界選手権 八日目 帰路>
お世話になった、BOB&シェリー夫妻にささやかなプレゼントを渡し、
お別れを言ってバスに乗った。
「今日も、良い天気だ。来年も来るんだろ?」 別れ際にBOBが言った。
「できれば、たぶん・・・」 そう答えるしかなかった。
今の抱えている川地の課題は余りにも多く、難題だからだ。
飛びだけでなく、選抜ポイントの事、身辺の環境、塾の事、・・・。
来年に向けてベストを尽くすしかないだろう。
今回のプレ世界選手権、優勝を狙わないわけではないが、
久しぶりに競技に出場て、ポンと勝てる程
世の中甘くは無いことは、重々承知していた。
それでも、最前線に赴き、もっともホッとな空気に触れる事が
重要と判断したので、無理をしてでも参加したのだ。
今シーズンは残り10ヶ月を切った。
川地の参加できる大会は限られている。
やれるだけの事はやってみるさ。