最後の勝負 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<プレ世界選手権 七日目 タスク5成立>

昨日同様、コンディションは最高だ。

タスク(競技内容)も125kmと非常に長い距離が設定された。


スタート時間は13:00,13:30,14:00,14:30と設定されたが、

以前の長距離タスクで後半に時間切れで、サーマルが無くなったことから、

2/3の選手が13:00,1/3の選手が13:30にスタートした。


川地は勿論、一発逆転や上位有力選手がひしめく後半(13:30)スタート。

前半こそはスローペースだったものの、中盤戦からペースを上げて、

13:00スタート組を西からクラウドストリートに乗って一気に抜き去り、

先頭集団を捕らえる事に成功した。ここまでは、予定通りの展開だ。


先頭集団がスタックしているのをよく観察して、

上がり始めるのを見計らって突っ込んだが、

間一髪のところで乗り遅れてしまった。


この後リカバリーして、雲底に付け後を追ったが、

ここで先頭集団を見失ってしまう。

ゴールに向かって真っ直ぐ行けば居る筈だが・・・、

この時大きく右に迂回した所で上げ直している小さな集団が目に入り、

そちらに合流しようか躊躇してしまい、2kmほど大廻をしてしまった。


これで時間と高度を大きく失い、スタックしてしまう。

ゴール手前の小さなな山で上げ直しをするが、

タイムアップ間近(サーマルがなくなる寸前)で

焦ってしまい中途半端な高度で山を離れてしまう。

更にコース取りも悪かった。


結果、ゴールを目前にして7km手前に痛恨のランディング。

先程の小山でキッチリ上げきった集団が

またもやゴールの空へ消えていくのを見送る事となった。


追いつくチャンスに迷い、最後は焦ってしまうなど、

まだまだ、メンタル的に修行が足りないと言える。