<療育施設>
翔のクラスのお友達が引越しや卒園で減ってしまい、
“ひとりぼっち”で療育を受けることが多い。
そこで、他のクラスで合同という形で療育を受ける事になった。
翔と違い身体的に問題がない子供たちのクラスだが、
翔は臆する事もなく、参加している。
なぜなら、保育園で同様な状況にいるので、さほど気にならないのだろう。
そういう意味で保育園に行く事で、精神的に鍛えられているようだ。
今日は施設外にバスでお出かけした。
行き先は通称“くじら公園?”
確かに、公園の池の周辺には鯨の尾の彫刻が有った。
大好きな“ブランコ”や“滑り台”をして遊んだ。
一時間はあっという間に過ぎて、直ぐに帰る時間が来た。
「帰るよ!」と言うと、何だか物足りないようで、
「ハァウ、ウムンバ、ウムンバ、ウンアー!」
(まだやだよ、もっともっと遊ぼうよ! 多分そう言いたかったのだろう?)
しばらく、騒いでいたが、バスに乗ると観念したのか大人しくなった。
療育施設が近付くとやっぱり喜んだ。ちゃんと景色が分かっている。
因みに、“コジマ”の前を通過した時にも喜んだ。
よくパパと買物に行くので覚えているのだ。
今日は、帰宅するまで一回しかオムツを変える事はなかった。
なぜなら、それ以外は療育施設のオマルでオシッコをしたからだ。
「スゴイぞ!ショウ」
そう褒めてあげると、誇らしげに微笑んだ。