ひとりぼっち | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<療育施設>

翔のクラスのお友達が引越しや卒園で減ってしまい、

“ひとりぼっち”で療育を受けることが多い。

そこで、他のクラスで合同という形で療育を受ける事になった。


翔と違い身体的に問題がない子供たちのクラスだが、

翔は臆する事もなく、参加している。

なぜなら、保育園で同様な状況にいるので、さほど気にならないのだろう。

そういう意味で保育園に行く事で、精神的に鍛えられているようだ。


今日は施設外にバスでお出かけした。

行き先は通称“くじら公園?”

確かに、公園の池の周辺には鯨の尾の彫刻が有った。

大好きな“ブランコ”や“滑り台”をして遊んだ。


一時間はあっという間に過ぎて、直ぐに帰る時間が来た。

「帰るよ!」と言うと、何だか物足りないようで、

「ハァウ、ウムンバ、ウムンバ、ウンアー!」 

 (まだやだよ、もっともっと遊ぼうよ! 多分そう言いたかったのだろう?)

しばらく、騒いでいたが、バスに乗ると観念したのか大人しくなった。


療育施設が近付くとやっぱり喜んだ。ちゃんと景色が分かっている。

因みに、“コジマ”の前を通過した時にも喜んだ。

よくパパと買物に行くので覚えているのだ。


今日は、帰宅するまで一回しかオムツを変える事はなかった。

なぜなら、それ以外は療育施設のオマルでオシッコをしたからだ。

「スゴイぞ!ショウ」 

そう褒めてあげると、誇らしげに微笑んだ。