函館の朝は早い。昔は深夜に青森を出港した連絡船が、相次いで未明に函館に到着。北を目指す旅人は、函館駅からそれぞれの方向へと向かう列車に乗りついだ。
昭和50年代には、朝4時過ぎに青函連絡船が到着し、函館駅のホームで待つディーゼル特急「おおぞら」、「北海」などに乗り継いだものだ。
小学校の修学旅行も函館だった。秋田の小学校の修学旅行の定番は、仙台の松島か、函館だった。
修学旅行を前に、学校で集会があり、「近所では、どこから来たかと聞かれれば町の名前を言えばいいですね。北海道に行ったら、秋田から来たと言いますよね。大きくなって外国に行ったら今度は日本から来たというようになります。」
と校長先生が話してくれたことを今でも覚えている。そして、
「将来は日本から来た、そのうち地球から来た、というくらい遠くに行くこともあるかもしれませんよ。」
と校長先生は続けたのだった。
その頃は、自分が外国に行くことなんて本当にあるのかな、と思っていた。
それから35年。そんな小学生だった私が、毎月のように海外渡航しているなんて夢のようである。
しかし、今日の朝刊には韓国が鳥インフルエンザの警戒レベル2に引き上げたという記事がでていた。
今後、自由に海外渡航できなくなることもあり得るだろう。
ホテルでビュッフェスタイルの朝食。
ツアー客が泊まるホテルや旅館の朝食で嫌なのは「ペタペタ音」。
「ペタペタ音」というのは、泊まり客が部屋のスリッパのまま朝食会場に来て、スリッパのペタペタと響く音のこと。
浴衣のまま、朝食に来るのも好きではない。
今朝の朝食会場にも「ペタペタ音」が響いていたが、それにも増して朝食はよかった。
北海道ならではの、甘味があっておいしいコーンポタージュがあった。イカのリングフライがあったので、せっかく函館に来たのだからと思って食べると、これが旨いのである。そして松前漬け。これは直接ご飯に載せて食べた。スープ、イカリングフライ、松前漬けの「函館3点セット」に満足した。
タクシーで函館空港へ。来る時もそうだったが、函館の運転手さんは人懐っこく話をしてくれる。
言葉の訛りも、東北のそれに近い。海の向こうには下北半島がよく見えた。
滞在16時間で帰るのが惜しいくらいである。