岡山で新幹線に乗り換え。ここで悲劇が起こった。
以前このblogでも書いたように、岡山は駅弁の種類も多く、美味しいので、駅弁を買おうと思っていた。
しかし、駅弁が皆、売り切れなのである。
この日、岡山駅では多くの「駅弁難民」が発生したことになる。
医療難民、介護難民、リハビリ難民とは比べるべくもないが、駅弁を楽しみにしている多くの旅行者には大問題である。
落胆で急に重くなった足を引きずり、がっくりと肩を落としてホームをとぼとぼと歩いていると、駅弁売り場の隣に、もうひとつの別の売店があるのが目に入ってきた。
空腹で血糖値が下がったせいか、霞む目を凝らしてみると、「豚まんあります」と書いているではないか!
その豚まんのケースを見ると、最後の1個がそこに残っていた。
売店に駆け寄り、声を振り絞る。「豚まんとビール!!」。
売店のおばさんが豚まんケースのドアを開けたとき、湯気が私に手招きをしているように見えた。
目出度く豚まんとビールを手にしたとき、私の背後に停車していた「のぞみ46号」の発車ベルは鳴り終っていた。
最後の最後まで諦めてはいけない、という教訓を得た思いだ。
積み残されることなく、豚まんと共に無事に車内に入り、席に落ち着いた。
8号車1Cが今日の席だ。
しかし、今日もまたやられた。AC電源コンセントのない、初期の700系車両だった。
「駅弁難民」からようやく逃れた私は、今度は「AC電源難民」になってしまった・・・。
これには後日談がある(同じ日のことだから後日談はおかしいか?)。
実は、私は「しおかぜ」に乗る前に、岡山駅の弁当品切れを予測していたのである。
食べ物のことになると動物的な勘が働くのかも知れないが、岡山での乗り継ぎ時間の短さ(8分)、予讃本線に単線区間があり、よく遅延が発生していることも考えると、岡山で弁当を買えないのではないかとも思ったのである。
現に今日の「しおかぜ」は、瀬戸大橋を渡ってすぐの児島駅を2分延発だった。
ましてや岡山の弁当は人気が高いので、人が多く動く月末、週末は売り切れ必至と予測したのだ。
それで「しおかぜ」乗車前に非常食を用意した。
それは私の好きな「じゃがりこ」である。
- カルビー じゃがりこサラダ
- ¥138
- エース
普段スナック菓子など食べない私だが、じゃがりこだけはつい手が伸びてしまう。そして止まらないのである。
じゃがりこに、何か精神的依存を起こす物質が入っているのではないかと思うほどである(まさか)。
もちろん、じゃがりこのパッケージのどこを見ても「依存性あり」の文字は見当たらない。
父から「人生には上り坂、下り坂のほかに『まさか』という坂がある」と教えられて育った私には、まさかとは思えない(?)。
今回は豚まんとじゃがりこに救われた。
新幹線でひと眠りし、名古屋を過ぎてからそろそろと起き出しパソコンに向かった。
車販のお兄さんが通りかかったのでコーヒーを求め、カップにたっぷりと注がれた(液面がふたにくっつくほどだった)コーヒーを飲みながら原稿書きに精を出した。
終着駅が近くなると、注いでくれるコーヒーの量も多くなるような気がした。