今日は、弊社で発行している「イニシアニュース」新年第1号に掲載する「06年医療界の展望」を紹介する。
まず、06年がどういう年かをひとことで表すとすれば、「本格競争時代の幕開け」といえるでしょう。
別の表現をしますと、「規制緩和と強化が同時に進む時代」といえるでしょう。
まず、06年のタイムスケジュールの確認からしますと、制度改革は4月のダブル(診療報酬、介護報酬)改定及び老人福祉法の改正に始まります。並行して医療制度改革関連法案の審議が国会で行なわれ、6月までに成立の見込みです。
医療法改正については後述しますが、改革関連法案の一環として医療法の他、健保法や老人保健法の改正も行なわれる見込みで、これによる患者自己負担の見直しは10月実施となる予定です。
自己負担見直しは、医療保険適用の療養病床の食住費、一部の透析患者の自己負担引き上げ、老人で自己負担2割の人の3割への引き上げなどが予定されています。
このような環境下における病院で必要とされる対応を考えますと、まず急性期病院ではDPCへの対応が挙げられます。急性期病院といわず、一般病床を持つ病院すべてにいえることです。
そのためにはDPC及び亜急性期病床においては、診療録管理体制の加算が必須となります。
06年診療報酬改定の特徴は、患者単位のものの見方、考え方、重症度分類が導入されることです。
ハコものの分類から、ヒトを基準とした分類になっていきます。つまりターゲット、セグメントを決めることが必要となってきます。医療経営においてマーケティングの発想が必要となるともいえます。
自己負担増加の折から、どのような患者や疾患を対象とした医療を展開するかが、地域密着型病院にも求められます。
医療法改正は、規制緩和と強化が同時に図られます。情報開示、広告規制緩和、病床規制の一部緩和が図られる一方で、罰則の強化も行なわれます。
まさに競争元年と言える06年に、いかに自院の「ブランド化」を図るかが急務となってくるでしょう。