今日、那覇から帰京したが、飛行機の中で千住さんと野地さんの共著である「ニューヨーク美術案内」を読んだ。
示唆に富んだ記述がたくさんあるのだが、そのうちのひとつを紹介する。
子供の教育についてだが、千住さんはニューヨークでは確かにエリート層向けの私立学校もあるが、敢えていろいろな人がいる公立学校に行かせるエリート層が多いと書いている。
多様性を学び、いたわることを知るからだという。これには同感である。
社会に出れば、いろいろな人がいるのだから、同質な人ばかりの環境で育った子供は困るのではないかと私も思う。日本の教育は、まさに勘違いだらけと言っていいのではないか。
また、以前千住さんの「絵を描く喜び」という本を読んだが、そこにも私の心に深く残る記述があった。それは、「いい仕事をするために、休んだり、楽しんだりするのだ」ということである。休息をとることは単なる休息ではない、いい仕事をするためにしているのだと。この本を読んで非常に心が軽くなったような気持ちを憶えた。
多少ワーカホリックの気(け)がある私には、休むことに多少の罪悪感を感じるところも正直あったのだが、千住さんの本を読んで、悩んでいたことの答えがみつかったように感じたのである。