先日、製薬企業向けのセミナーで講演した。テーマはDPCである。
製薬企業からみると、DPC≒後発品、というイメージで見ているようだ。
しかし、実態はそうではない。
まず言える事は、DPCは目的でなく、手段であると言うことだ。言い換えれば「ツール」であるということ。
では何の道具なのか。ひとつは医療の質向上をもたらすためのツールである。そして、医療費のコントロールをするためのツールでもある。3番目に病院間の競争を促進するツールである。
3番目は分かりにくいと思うので解説しよう。いずれDPCは、入院期間が平準化した段階でDRG/PPSに移行するだろう。この過程において入院の妥当性は客観的になり、入院期間も平準化されているはずだ。その結果どうなるか。
答えは、病床数を増やしても入院の需要が増えなくなるということだ。
ということはどうなるか。基準病床数の撤廃を行っても、入院需要は増えない。
患者を集めることのできる病院はどんどん病床数を増やし、一方で淘汰されるところも出てくる。
DPCの普及にはさらに10年ほどかかるかもしれないが、その後は確実に競争社会がやってくる。