2日目。

生口島へ渡ってみよう。

 

複数の島々へ船が出てるなか、

生口島を選んだ理由は2つ。

1) 通称「レモンの島」と呼ばれ爽快な印象

2) 自転車で回れるサイズ感

尾道から生口島まで1時間弱 往復2,600円。
私含め乗客4人みな、女ひとりの旅人。
生口島の港に着いたら、まず貸自転車屋へ。
意気揚々と店に向かうも、えー定休日!
 
港でたむろするオジイ軍団に
他の貸自転車屋を訊ねてみたら
 
「俺の自転車、ほらこれ、好きに乗ってけー。戻ったら、ここに置いといてくれたらエエわ。がはははははー」
 
軍団ボスのオジイ、豪傑!
 
何度断っても
何度も勧めてくれる。
 
都会じゃ遭遇できない優しさに感謝しつつ
甘える訳にはいかんので、教えてもらった商店街の別の貸自転車屋へ行ってみる。
商店街には、土産物屋さんがぽつぽつ。
閑散期のせいか寂しいね。
商店街の終点。
唐突に中華テイストの門構え。

小さな島に、違和感と圧がすごい。

島一番の観光名所らしいけど、スルー。
 
商店街で「元祖レモンケーキ」を買って

無事に自転車を借りたら

島半周サイクリング開始!
 
単に、海岸線に沿って走るのみ。
生口島は、平坦でサイクリングロードが整備されてて、お手軽チャリ子にぴったり。

閑散期だから、車も人も少ない。
広大な海を独り占め。
ずーっとヒトリ、ずーっと絶景。
もう歌うしかない。
あっという間に、瀬戸田サンセットビーチに着いた。モチロン誰ひとりいない。
ここで休憩しよー。
さっき商店街で買っておいた、向栄堂のレモンケーキ。
海を眺めながら、口いっぱいに頬張る。

チョコでコーティングしてある昔ながらのレモンケーキ。素朴でおいしい。

この橋を渡れば、愛媛県だって。
どうしよう。
美しすぎて、この島を離れたくない。
そのうち
たわわに実ったはっさく畑が登場。
温暖な瀬戸内は、生育に適してんだな。
さらに
レモン、みかん、伊予柑・・・と次々に実の成る畑が現れ、もはや柑橘海道やん。
ジューシー天国。
ここに居るだけでビタミンチャージ。
ついに多々羅大橋のたもとまでやってきた。
いざ愛媛へ!
と橋を渡り始めたものの、私は高所恐怖症。
ガクブルで足がすくんじゃってね
 
トラック通る度に揺れるー!!
ムリーーー!!
 
途中で生口島へ引き返してもた。
ヘタレが過ぎる。
橋の上からも絶景だった事だけは伝えとく。
 
 
ここまでで半周が終わった。
目に映る景色と別れたくなくて
しばし座り込んで目に焼き付ける。
 
そして元来た道を
ゆっくり噛みしめるように漕いで戻った。
 
商店街で昼ごはんを食べて休憩してたら
雲が多くなってきたよ。
それはそれで美しいのが、罪。
そろそろ尾道に戻ろうかな。

生口島がスゴく美しかったので

瀬戸内の島々を全部巡ってみたくなった。

そして

晩御飯は、今回の旅テーマの倹約メシ。

印籠のごとく割引マークが目に入らぬか。

夜食に、再びレモンケーキ。

複数の店がレモンケーキを販売してたけど

昔ながらのこの店のが、好み。