照りつける「彼」に晒されて


ボクの体温は上がってく


暑い


熱い


この暑さは高く上った「彼」だけのせい?


ボクを焦がす何かが


「彼」の暑さを ボクの熱さに変えてゆく


熱を帯びるボクを静められるのは


静められるのは

どこに行くんだろう


ボクが行っていいところなんてあるのかな


もうすぐ導きの灯は消えるけど


ボクは大丈夫なの


答えてよ

醜いボクを


助けて


引き裂かれたキミのカラダのもと


キミの血潮で洗ってくれたなら


美しく濁ったキミのソレで暖めてくれるなら


キミにまみれたボクを


今度はキミの手でコロシテ


汚れのおちきらないボクの首を


満面の笑顔と 大粒の涙を浮かべて


ゆっくりと締め付けて


そしてキミと2人


たった2人


どこまでも堕ちてゆこう



歩いてきた


脚が疲れればゆっくりと


わき道になにかあれば道草をくいながら


壁がある


とても とても高く見える壁で


迂回できそうにもない


ボクは登る


すごく苦痛だけど少しずつ


登りきって知ったんだ


壁じゃなかったその丘のことを


変わり映えのない世界を想像していたけど


登りきった丘の上はとてもキレイで



見上げると空が前より近くにある気がした

その日のボクは違っていた


全てが不快な音に聞こえたんだ


ヒトの足音


電車の音


おしゃべりの声


物を噛む音


全てがストレスになって


ボクを追い詰める


全て消え去って欲しいと思った


何もかもさ



でも次の日はおだやかなボク


こんな不安定な生き物のボクに


何ができるの

いつも当たり前のようにキミはいた


この腕の中であんなに幸せそうにしてたのに


いつのまにかキミはいなくて


幻想だったかのようにそこには何も残ってはいなかった


強く抱きしめればキミは苦しむ気がして


そっと包んでいたらキミは砂粒のように逃げって行ったんだね



きっとキミは今より幸せになれる腕の中の居場所を見つけたんだね

ボクはボクの事で頭がいっぱいで


ほかの事は考えられなくて


この世で一番自分が複雑だと思ってる


世界よボクに言い放ってよ


「自惚レタオ前ニ価値ナドナイ」と


ボクを冷たく突き放してよ


もう一度這い上がってくるから


牙が幾本折れてもいい


汚れた血を流しながらでも


しがみついているから


一瞬も目が離せない


離したくない


一秒でも長くキミの笑顔を見ていたいから


ボクは何だってできるから


さぁこっちを向いて


もう一度ボクに幸せなカナシバリをかけて

穿て


穿て


穿て


どんなに硬くても


この槍の鋭さの前には非力に


この想いの硬さの前には脆く


全てを貫いて見せよう



見上げた星がとてもきれいで


触れてみたくて手をのばす


届かないとわかっていながら手をのばす


少し羽ばたいて


もう一度手をのばす


いつになったら届くのかもわからないけど


いつまでも届かないとわかっているけど


それでも触れてみたくて


背に生えた翼は


きっと黒く汚れているだろうけど いいさ


あの星に届くのなら