日本ボクシング史上最高傑作の呼び声が高い
2階級4団体制覇の井上選手
昨日もチャンピョン防衛を果たしていましたね。
彼はよく言っています。
「昔のように勝てる相手を選んで、お金のために試合をするボクシングは好きじゃない。自分は強い相手とやり合っていきたい」
1つの団体のチャンピョンだけでもすごいことなんですけど、
4つの団体のチャンピョンたちをなぎ倒して唯一無二の存在のチャンピョンです。
しかも、2階級で成し遂げていて、
これは世界でも井上選手含め2人しか成し遂げていない偉業です。
あのマイクタイソン元選手ですら、この東洋のボクシングのしかも軽量級という
世界的に見ればマイナーな選手のことを注目しています。
井上選手はダウンすることだけでニュースになります。
圧倒的に勝利してきた選手だからです。
先日の試合で人生2回目のダウンをしました。
それが注目されるくらいの選手です。
私は彼の試合に対する向き合い方を想像しました。
おそらく彼は負けることは怖くないのではないかと思います。
今までで23回連続勝利で史上最多で世界記録です。
普通の選手でしたら、「負けないように」と守りに入るでしょう。
しかも彼の場合はただの負けではありません。
マスコミや世間も大騒ぎです。
しかし、彼を見ていると
「負けること」を怖がっていません。
むしろ、そんなところに彼は価値を置いていないように思います。
全ては「強さ」を追い求めながら、自分と戦っているように思います。
いわば、ボクシングを通じて、自分を磨いているような印象があります。
ですから、他の解説者や有識者が
「疲れがたまっている」
「試合感覚が短い」
「慣れていないかも」
など試合を勝つ為のアドバイスをお話ししますが、
彼には、それより自分に「挑戦」しているように思います。
この試合間隔でも疲労を蓄積せずに行える方法はあるのか?
その方法はどのような習慣を身につけ、どのように練習するか、
など常に新しい世界に挑戦しているように思います。
試合は1日ですが、
彼にとっては、毎日が「道」を究める鍛錬であり、そこに「自分を高める」という目標を置きながら、
自分の人生を歩まれているように思いました。
だから、負けようが何しようが、
実践、チャレンジすることで、
何が正解で、何が修正することなのかがわかり、日々の訓練を変化させて向上できるという考えがあるように思いました。
「負けること」は大したことではなく、
むしろ、ひとつの結果として受け入れ、自己向上のための材料にするくらいのメンタルなのでしょうね。
そんな意識が「別格」の雰囲気や試合を生み出してきたのでしょう。
現在、彼は階級を一つ上げて、体格を増やしながら動ける体つくりをしている最中です。
本来なら、そこで調整のために試合でも「勝てそうな相手」を選んで、やるのが普通ですが、
体格作り最中でも、
1位の選手を指名して防衛試合を実施しています。
皆さんは今回のダウンで
「体が重そうだった」
「調整がうまくいっていないのでは?」
「疲れが残っているはず」
など、1日の試合だけで判断しがちですが、
今彼は体格作りに挑戦しながら、防衛線を強い選手と行っているということです。
ベストな状態でない中で、自分なりに「できる試合」を実施していること、
そして、それを選んでいるメンタル。
ここがまさに彼の本当にすごいところだと思います。
勝ち負けやお金、自分の地位に固執している人には考えられない選択です。
ましてや、周囲の評価や批判などはもってのほか
自分がどう生きたいか、何に挑戦して、そのために大事にすることは何かを
つかんでいるのだと思います。
本物の人物をみていると、こちらも気持ちが良くなります。
これがプロフェッショナルで、お金を払ってでも見たいと思えるのでしょう。
大谷選手もしかり、やはり日本人は素晴らしい可能性を持った民族だと改めて思いました。