時刻は午後10時…
俺がオフニャになったと気付いて既に何時間か経過した…。

オフニャは夜に収容する施設へ送られ、そして朝に訓練や戦場に連れて行かれる。
気になる事を調べるのなら今しかない!!

他のオフニャ達がじゃれ合ってい中、俺は施設を出る事にした。
俺は元は指揮官、此処を抜け出す方法など幾らでも知っている。

まずは扉だが、パスワード形式でロックされており、パスワードを知ってる俺なら中から開ける事も十分可能だ!
だが…開けた瞬間に他のオフニャが出て、母港が大騒ぎになったら面倒だ…。

俺(それにこの体じゃ他のオフニャを食い止める事など、不可能だな…。)

なら窓から抜けるか…。
少々重いが、木箱を押して窓の所まで運び、それを台にして登った。

俺(よし!後は窓を開けて、よし出れた!!)

施設をこっそり抜け出す事には成功した!

俺(これで気になる事が確認出来る。)

俺の気になる事…それは…
•医務室に居るとされる俺 
•一緒に戦った仲間達の安否
•セイレーンの動向

この3つはどうしても確認しておきたい。
確認した上で元に戻る方法の手掛かりとなれば…。

俺(よし行くとしよう!)

この時間帯のKAN-SEN達はそれぞれの勢力の寮に帰宅している。
赤城に関しては後輩達に料理を振る舞う為にかなり忙しくなる筈…チャンスだな。

俺(ここから1番近いのは医務室が有る病院か…そこで倒れてる俺の確認と病院のパソコンから修理履歴にアクセスしてジャベリンとジュノーの無事を確認しよう。)

母港にある病院…だが殆どKAN-SENの修理に使われる為、病院というより修理屋だ。

勿論、俺の様な人間でもちゃんと手当てが出来る設備も有る為、病院としての役割はちゃんと果たせている。

俺(此処だな…。)

周囲を見渡し、誰も居ない事を確認する。

俺(よし…)

病院のロックもパスワード形式だ。
だが背が低い為、ボタンを押す度にジャンプして押さねばならない…。

俺(仕方あるまい…)

ジャンプしまくり、ボタンを正確に一つ一つ押す。

俺(ハァハァ…。)

慣れない体を使う為、体力の負担が非常に大きい。

俺(よしロック解除成功、行かないと…。) 

誰も居ない事務室に向かい、パソコンの電源を入れる。
俺(俺が居るのは、1階か…近いな。)

そしてもう一つ気になる事を確認する。

俺(ジャベリンやジュノーが体の修理記録は…有った!!)

どうやら無事な様だ…

俺(良かった…本当に良かった!)

後は医務室の俺を確認してから此処から出るだけだ。

とその時、足音が聞こえてきた!!

俺(やばい!!)

俺は直ぐに机の下に隠れた!!
瑞鶴「指揮官の意識はまだ戻らないの?」
翔鶴「えぇ…そうみたいね。」

俺(五航戦の二人だな…)

瑞鶴「あれ?何でパソコンの電源が点けっぱなしなの?」
翔鶴「私もパソコンにはそんな詳しくないけど…どうやら今入院中の子や過去の修理記録を調べたみたいね…」
 
俺(しまった!隠れる前にサイトくらい閉じておくんだった!!)

瑞鶴「こんな事は担当の人に聞けば分かるのに…って、もしかして侵入者!」

俺(やばい!このまま警戒態勢に入られると、確認する事が難しくなってしまう!!)

俺は隙を観て机から抜け出し、俺が居るであろう医務室まで急いで向かった!

俺(こ、此処だ!)

直ぐに扉を開け、倒れてる元の俺を確認する。

俺(やはり俺だ…。)

元の自分を観て、改めて自分が入れ替わってる事実を実感する。

俺(…)

どうやら多少は傷は有るものの、命に別状は無い模様。

俺「もしかして、起きるのか?ていうか起こさないと指揮を執る人が居なくなるからヤバいな!」

と思い、元の俺の身体の上に乗りジャンプを繰り返したが起きない…。

俺(くそ…起きない!乱暴なやり方だが、仕方ない!!)

近くに置いてあった棒を拾い、それで何度も俺の頭を叩いてみた!

俺(起きろ!起きろ!起きないと大変な事になるぞ!!)

(ガンッ、ガンッ)

とその時だった!

(ガラッ!)

俺「ん?」

扉が開き誰かが入って来た、後ろを向くとそれは…。
赤城「あら?」

オフニャである俺が、指揮官である元の俺の頭を棒で殴ってる姿を赤城にバッチリ観られてしまった…。