病室で眠る指揮官(元の俺)を起こそうとするオフニャ(今の俺)
しかし起きる気配の無さから、焦りを感じるあまり指揮官を棒で殴るという大胆な行動をとってしまった…。
そして、そんな場面をあの赤城にバッチリと観られてしまうのだった…。
俺(しまった…)
釈明を試みようとしたが、この体では言葉を発する事が出来ない!!
赤城「フフフ…どうやら貴方はセイレーンの刺客の様ね…。」
俺(ち、違う!!)
赤城「先程貴方を箱から出した時、貴方からは何故か指揮官様の雰囲気を感じられた…。」
流石は赤城だ。かなり察しが良い…。
俺の事をよく理解してるからこその発言だろう。
赤城「それがずっと疑問だったけど、その理由がようやく分かったわ…。」
俺(……)
赤城「指揮官様の雰囲気で私を惑わし、隙を観て指揮官様を殺すつもりなのでしょう?例えばその手に握ってる棒で撲殺とか…。」
俺(ち、違う!このままだとヤバいぞ!!)
赤城「指揮官様を撲殺するなんて、この赤城が居る限りはさせませんわ!」
俺(うぅ…どうすれば)
そして俺は赤城の手に赤い式神が握られてる事に気付いた。
赤城「指揮官様に仇なす害虫は、この赤城が始末してくれる!先手必勝!!」
赤城は手に握ってた赤い式神を此方に投げ付けて来た。
(まずい!)
赤い式神は戦闘機に姿を変え、此方に向かって来る!
俺(こうなったら!!)
俺は反射的に手に持ってた棒を、向かって来る戦闘機に投げ付けた!
(ガン!!)
投げ付けた棒は見事戦闘機に命中!
戦闘機はドカンと爆発した!!
爆発で部屋が煙に覆われる。
俺(今だ!!)
俺は煙に乗じて、すかさず1階の窓から飛び出し、そのまま真っ直ぐ限界まで走った!
赤城「チッ!逃げられたわね…」
瑞鶴「赤城先輩!?」
飛龍「赤城先輩!何があったのですか?」
瑞鶴「えっ!?」
赤城「このままだと指揮官様が危ないわ!!すぐに探し出して、捕らえてちょうだい!!」
飛龍「りょ、了解しました!僕にお任せを!!」
瑞鶴「よし私達も!って、翔鶴姉どうしたの?」
翔鶴「うふふ…あの赤城先輩が、敵を逃しちゃったんですね♪」
瑞鶴「しょ、翔鶴姉…」
赤城「フフフ、なら翔鶴は絶対に捕まえて来てくれるんでしょうね?楽しみですわ〜!」
翔鶴「チッ…(言われなくても…)」
瑞鶴「は、早く行くよ翔鶴姉!!」
俺(ハァハァ…暫くは動けないな。)
体に限界が来て、近くの木に倒れ込む。
そして、ふと重桜の寮が有る方を観ると、何人かが見回ってる。
俺(重桜総出で探しているのか…。取り敢えず逃げねば…。)
あんな場面を赤城に観られたからには、捕らえられたら絶対に殺される…。
だが、焦りの一方で複雑な気分でもあった。
俺の事で赤城が怒る事は想像は出来たが、まさかあそこまでとは…。
俺(俺の事を本当に愛してたんだな。今思うと本当に有り難い…。)
だが今はその赤城からは、愛ではなく敵意を向けられている…。
赤城「赤城は指揮官様の事は、何でも分かるのですよ。」(回想)
赤城との過去の会話を思い出す。
この先俺がずっと戻れなくて、あの重いながらも嘘偽りの無い愛に、もう二度と触れる事が出来ないのかもしれない…
軽い傷口でも舐めて癒してくれる事すら、もうやって貰えないのかもしれない…。
俺(いや、赤城だけじゃない!他の皆の想いだって…)
寂しさと元に戻れるのかという不安で涙が出て来た。
俺(皆に悲しい思いをさせてる…。俺は一体どうしたら…。)
蒼龍「いや、まだです。」
俺(まずい!加賀と蒼龍だ!!)
俺は急いでその場を離れた。
このまま外に居れば、何れは見付かる。
何処か隠れるのに最適な場所は…。
俺(ん?あそこはロイヤルの寮…。仕方ない今はあそこに逃げ込むか。)
扉の鍵を確認すると開いてる。
俺(シリアスが閉め忘れたのだろうか?)
取り敢えず入れる様なので中に入る事にした。
だが…扉を開けた瞬間だった。
イラストリアス「あら?」
俺はイラストリアスに見付かってしまった…。







