伊勢市内宮編の最後は河崎の街並みです。
河崎は、伊勢市の中心を流れる全長7キロ余りの勢田川の中流域両側に広がる町である。
勢田川の水運を生かした問屋街として知られ、
特に江戸時代からは伊勢神宮の参宮客への物資を供給する「伊勢の台所」として栄えた。
当時は蔵や町家が川の両岸に建ち並び、直接船から物資を蔵に入れることができるようになっていた。
勢田川の景観は、昭和49年7月7日の「七夕水害」を契機にした河川改修工事によってその姿を一変した。
しかし川に沿って続く歴史ある町並みの景観は、今もなお町の人々によって守り育てられている。
※伊勢河崎商人館HPより
勢田川。
河崎も伊勢の町家の特徴が見られます。
張り出し南張り囲いに、ササラ子下見板張りの外囲い、
軒がんぎ板についてはご紹介しましたが、
雨戸も特徴的です。
こちら、戸袋がなく雨戸がついてないように見えますね。
こちらも。
戸袋がありません。雨戸も見えません。
こちらを見ていただくと、
雨戸はありますね。
雨戸はササラ子下見板張りの内側に、左右に引き込みになっていて
戸袋がないのです。
年末までお店がんばっておられる
こちらの二階の雨戸もそうです。
屋根の形も反っているもの、真っ直ぐなもの、むくりがついているものがあります。
あとは、立派な鬼瓦もありますが、
隅蓋がいろいろあって楽しいのです。
こちらは立浪。
こちらは毬。
こちらの隅蓋は、
思いっきりアップにして、亀~!
河崎商人館。
江戸・明治期に建築された蔵7棟、町家2棟からなります。
洋風なものがくっついてます。
いざ、参る。
京都の裏千家咄々斎(とつとつさい)の茶室の写しだそう。
和室の廊下が船底天井。
庭に出ますと、これはサイダー濾過施設だそうです。
伊勢河崎商人館は元小川商店の建物で、
「エスサイダー」というサイダーを小川商店が明治42年に
生み出し、昭和50年代まで製造していました。
大きな糸巻き?のようなもの。
庭にはいろいろな道具類が展示されていました。
土蔵を利用した資料館にも貴重な展示があるのですが、
すいません、カットで。
気になる洋館のほうへ。
商人倶楽部 大正13年。
入ったところの床はタイル敷き。
腰まで豆タイル張り。
ブルーがいい色。
部屋が暗くて、写真ボケとります。
このドアも素敵。
外から見えていた、横長のすべり出し窓。
型板ガラスもレトロで素敵。
庭から見えていた、かわいい切妻屋根の理容店。
サインポールが壁に描かれています
河崎はいい街で、もっとみどころあるのですが、
時間が足りなくて、ちょこっと見ただけでした
以上で、伊勢内宮編終わりです。
なんとか書けた~
伊勢下宮編へ。
のろのろ更新になるかなあ。