続きまして、

大阪農林会館の並びにあります、

原田産業株式会社です。

 

 

 

どうです!この外観!

左右非対称の個性的、自由なファサードって感じです。

大きく採られた開口部、雷文やマークのレリーフ。

細長いアーチ窓。

 

入口にはアーチ。

 

 

原田産業株式会社大阪本社ビル

1928(昭和3)年築

設計:小笠原建築事務所(小笠原祥光)

 

農林会館より2年前に建てられています。

このころは明治の様式から昭和モダニズムへと

建築家たちも自由な発想で設計していたことが

うかがえます。

 

さて、中に。

 

重厚な扉!

アカンサスの文様といい、丸い把手がかっこいい!

 

天井

 

 

中扉もかっこいい!

キックプレートつき

エッグアンドダーツの文様。

 

 

引くPULL、も当初のものですね。

磨かれてるなあ。

 

 

欄間窓を見てー!

3枚の写真がはめ込まれているみたいラブ

向こうの景色が美しく見えます。

 

 

面格子も凝ってて素敵!

このねじねじ(ツイスト)がポイントですね。

 

中扉を入りまして。

天井を見上げて。

ふーっ、美しいラブ

 

 

原田産業と言えば、この階段。

親柱も、ツイストの手摺子も素敵です。

外のバルコニーと同じですね。

 

そして、この曲線ですわ!

 

 

階段下スペース。

 

 

いやー!ラブ素敵ー!!

この部分見ながらワインが飲める。

床はテラゾー。

モザイクタイルに見えるところは

天然石ですね!

階段下の装飾も、

何でつけた?天才か!

と言いたくなる。

 

 

 

セクスぃラブ

 

 

窓の金具もいい!

 

 

天井のモールディングも素晴らしい。

 

 

次は仏間と言われる部屋です。

小部屋で他の見学者もいたので

写真がよくありませんが。

 

正面にあるのが、帽子掛け?

image

当時のままのようです。

 

 

おおお!寄木張りラブ

 

 

 

 

壁はダークな色目の板張り。

 

 

はあー、溜息。

落ちつく素敵な部屋です。

ここに住むーーデレデレ

 

 

マントルピースは大理石、トラバーチンかな。

 

 

天井も見て!

連続する渦巻にアカンサスにデンティルかな。

照明も素敵。

 

 

昼間で明るいのですが、照明をつけてくれました。

ここの照明は当時のものだそうです。

 

そうそう、原田産業の若手社員が要所要所にいらっしゃって

質問に答えてくれたりしてました。

それがまた、イケメンなのよーデレデレ

おばちゃん、テンション上がるわ。

受付の女子もかわいいのーラブ

休日出勤、御苦労さま。

 

 

梁の装飾が左側がありませんね。

イケメン社員君が教えてくれました。

原田産業ビルも空襲にあっていたのです。

なんば心斎橋あたりは酷かったのですが、

ここも焼夷弾かな、撃ち込まれたそうです。

その後、修復されましたが、

ここの装飾は複雑で復元できなかったそうです。

 

原田産業だけではありませんが、

社員を戦争に送り出し、

自社ビルも空襲にあい、

御苦労が偲ばれます。

 

御苦労がありながらも、原田産業は

この自社ビルを大切にされてきたことが伝わります。

社員のかたも誇りを持って働かれていることと思います。

 

大阪農林会館も当初の姿を大切にされていて

当時を彷彿とさせる、いい建物でした。


イケフェスにご協力、ありがとうございました。

いい近代建築、見ました。